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鳥インフルエンザ(H7N9型)への準備

中国では鳥インフルエンザ(H7N9型)の感染が広がっています。
いずれ日本へも入ってくるでしょう。
分かっていながら何も対策を考えていないのはどうしたものでしょうか。
鳥インフルは流感の一種だから「温病か傷寒の理論でケースバイケースで対応すれば良い」というのが一般の漢方家の考えではないかと思います。
しかしそれでは余りにずさんではないでしょうか。
地震に対しては色んなシュミレーションがなされ、予備知識が与えられています。
同じ事が鳥インフルに対しても行われていれば少しは安心が出来るというものです。
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以前「かかりがけの風邪に六味湯加味」という記事を書きました。
そこでは「“六味湯”を服用する事は、新型インフルエンザ(H1N1)の予防ワクチンを注射する事に匹敵するし更には治療にもなる」と書きました。
六味湯《喉科秘旨》(荊芥・防風・白僵蚕・桔梗・甘草・薄荷)の構成です。
もともとは「風寒襲喉証」への対応でした。
それを六味湯加味として風熱にも応用を広げたのは急性外感熱病が風寒風熱の両方の性質を兼ね備えているからです。
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六味湯加味(黄耆・白朮5 荊芥・防風・貫衆・金銀花4 陳皮・白僵蚕・桔梗3 生甘草・薄荷2)39
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「黄耆・白朮」を加えたのは未病の時に服用するためです。
いよいよ感染してしまえば「黄耆・白朮」は抜いて使います。
漢方は隨証治療が原則です。
その時々の感染の度合いに応じて治療法を決めるのが「隨証」の意味です。
治療は過度であったもダメだし、不足であってもダメで無効です。
証と処方がピタリと合った“適度の治療”ということがどんなに大切な事であるかを再認識しなければなりません。
いくら鳥インフルであっても感染初期にしっかり対応すればいくらでも撃退できます。
否、撃退は初期のほかにはあり得ません。
初期の状態(証)を予想しておいて、それに対する対応を準備しておけばひとまず安心です。
古典には“春温”という急性外感熱病の記載もあります。
春は冬季の不摂生が原因となり自然との違和が表面化する時期であります。

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