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薬草の修治

私(王学美)は臨床歴30年になりますが、中薬の規範炮制と臨床の治療効果とは密接な関係があると感じています。
明の陳嘉謨も次の様に指摘しています。
「酒制は升提し、姜制は発散し、塩が入れば腎臓に行き、・・・・酢を用いれば肝経に注ぎ且つ痛みを止め、童便制は降下し、米 シ甘制は燥性を去り和中し、乳制は滋潤回枯し陰血を助生し、蜜制は甘緩・・・・、元陽を増益する。」
また炮制歌の中には次に様なのがあります。
「遠志は芯を去らないと煩悶する。草果は皮を去らないと胸が脹る。芫花の利水には酢を欠かせない。地楡の止血には細い所を去る。」
どれも薬物の炮制と治療法との相対道理を述べている。
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私は1973年8月に陳福という農民(男、32歳)の泄瀉を治した事があります。
患ってから一ヵ月になり、精神は疲労し顔色は無く、腸鳴して一日4~5回稀便が出る。
便が出る前は臍の周りが隠痛し、みぞおちが脹満し、食欲減退しているが、裏急后重及び膿血便は無い。
○○○医院で診てもらい、
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 蒼朮・霍香・白扁豆・白朮・神麹
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の処方を7剤連服したが腹瀉は止まらなかった。
患者は処方と上の薬包2剤を持って私の所へやって来た。
舌を診ると苔は白く微膩、脈は沈緩。
季節は盛夏で湿気が多い時期だ。
患者の脈症から寒湿が中を傷り、脾が健運を失し、清濁を分けることが出来ず伝導が狂ったと思える。
治法は芳香化湿で良い。
今まで飲んでいた処方を見ると病機と一致している。
薬物もまた処方通りである。
どうして7剤も連服しているのに効果が現れないのか?
そこで又子細に調べると、何と薬物はみなではありませんか。
分かりました、そうです、患者に白扁豆・白朮は土炒で、蒼朮・神麹は焦炒にして前と同様にして煎服して貰いました。
2剤で直ぐ瀉は止まり、食欲は増え、精神爽快になり病は全快してしまいました。
患者は薬物が変わっていないのに一寸炒制しただけでどうしてこんなに効き目が違うのだろうとびっくりしています。
私は笑って説明しました。
「前の医師は見立ても正しく処方も合っているのですが、薬を炮制してなかったのです。
生白朮・生白扁豆では健脾作用はあっても燥湿の力はありません。
生蒼朮・生神麹は健胃消積の作用はあっても化濁温燥の力はありません。
霍香には芳香化濁の作用があっても焦燥温散の佐薬が無ければ化湿去濁の力は強くありません。
だから7剤連服しても腸間の寒湿の邪が除かれなかったのです。
同じ薬を土炒・焦炒したら芳香温燥・化湿去濁の薬力はパワーアップされ、2剤で治ってしまったのです。
これが炮制の妙なのです。
   中薬の炮制と臨床効果 「黄河医話」王学美より
※煎じ薬でなきゃ効かない事もあります。

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