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杏蘇散はすばらしい!

杏蘇散という処方は構成内容を見れば無難な生薬ばかりで、穏やかな作用が予想されます。
だが、その応用は「涼燥」となっています。
日本ではあまり“燥病”に馴染みが無い。
そのためについつい見逃しているのではないでしょうか?
この度、台湾のネットから「但し,涼燥といっても真燥に非ず,仮燥であり,実は小青竜湯証の軽症のことである!」との解説を読み、認識を改めました。
是非この処方も優良な繁用処方として利用されることを願って、紹介するものです。
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杏蘇散臨床応用探討

杏蘇散は涼燥を治療する千古の名方である。
臨床では虚人の外感,風寒襲肺の治療に用いられる。
これは秋冬に常見される流行性感冒や一般感冒である。
但し,涼燥といっても真燥に非ず,仮燥であり,実は小青竜湯証の軽症のことである!
よって杏蘇散は「涼燥」を治療する名方には非ず,「減小青竜一等」を治療する、即ち風寒束表,水(痰)飲內停の経方の変方である。
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杏蘇散は《温病條辨》に載っている涼燥の治療薬である。
温病学的観点では,涼燥が人を襲うのは秋深初冬の際,西風粛殺の時節であり,涼燥には又次寒・小寒の称がある。
杏蘇散の組成から看ると,此の方は《太平恵民和剤局方》中に所載されている「参蘇飲去人参・葛根・木香,加杏仁」から成り,臨床では虚人の外感,風寒襲肺の治療に用いられる。
秋冬の際に常見される流行性感冒や一般感冒の症状とは呼吸道を主としており,乾咳や粘痰を帯び,寒温に敏感な,外感涼燥でも未だ入裏化熱していない情況のものである。
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組成︰(紫蘇葉・橘皮・桔梗・枳殼3 杏仁・半夏・茯苓・前胡・大棗4 甘草2 生姜1)35
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方義︰方中の紫蘇葉と杏仁は二薬合用して,軽宣達表,微発其汗,涼燥を表より解する君薬である。
前胡、桔梗、枳殼は臣薬である。
半夏、陳皮、茯苓、甘草は二陳湯の組成で,合わさって佐薬である。
生姜、大棗は使薬である。
諸薬が配合されて,共に発表宣化の功を収める,表が解かれ痰が消え,肺気が調和すれば,諸症は愈える。
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吳瑭《温病條辨》は沈目南《燥病論》の說を引用している:「燥気は秋分の後,小雪の前に起り,燥病は涼に属し,これを次寒といい、感寒と同類の病である。」
又の說︰「古人が燥と謂うのは小寒のことである。」涼燥が人に感ずるのは,初起には邪は肺衛に在り,頭が微痛し、悪寒無汗、咳嗽痰稀、鼻塞咽乾、苔白脈弦等が見られる。
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上述の症状から看ても,頗る外感寒邪の証に類似しているが,咽乾唇燥の有無が涼燥と寒邪との辨証区別となる。
原書では方後附に加減法が付いている:
「無汗,脈弦が甚しいか緊なら,加羌活とし,微に透汗する。
汗後に咳が止まらなければ,去蘇葉、羌活,加蘇梗とする。(同時に尚可加紫菀)
兼ねて泄瀉腹滿があれば,加蒼朮、厚朴。
頭痛に眉稜骨痛を兼ねれば,加白芷。
熱甚しき者は加黄芩,だが泄瀉腹滿あれば不用。」
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吳瑭《補秋燥勝気論》に云く:「燥が本臟を傷れば、頭微痛、悪寒、咳嗽稀痰、鼻塞、嗌塞、脈弦、無汗となり,杏蘇散が之を主る。」
吳氏は條文下に自注して云く:「杏蘇散を按ずるに,小青竜一等を減ずる。…若し重寒夾飲の咳を受ければ,青竜がある。」注中に二度小青竜湯を挙げ,杏蘇散を「減小青竜一等」と並べているのは,小青竜湯の軽剤だからである。
小青竜湯の主症は「傷寒,表不解,心下有水気」- 外寒內飲 -である。
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※杏蘇散は[参蘇飲―人参・葛根・木香+杏仁]の構成で、参蘇飲よりもより一般的な応用が考えられる。

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