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風掻痒(苔癬様の皮膚掻痒症)

湿疹とは云えないほどの皮膚掻痒症があります。
現在の私にもそれがあります。
ある時、腿の裏に小さくポツリと出た赤疹を掻いていたら、それがいつの間にか苔癬様に変化してしまったのです。
汁が出るわけでもなく、掻けば赤くなるが暫くすると暗紫色になっていて、もう1年程も居座っている。
困るのは、夜間によく痒くなることです。
何とか治そうと幾つもの漢方処方を試みましたが上手くいきません。
これに類するものは老人に多いようです。
今までにも数人の老人から相談を受けたことがありますが、いずれも失敗に終わっています。
それ程に治りにくい皮膚掻痒症なのです。
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ところが最近見つけました。
良さそうな処方がありました。
目下追試中ですが何か良さそうな感じです。
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Dsc012210

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祛風止痒湯
【来源】 杜懐棠《中国当代名医験方大全》(鍾益生方)
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【組成】 (牡蛎・珍珠母10 生地・当帰・益母草・夜交藤8 丹皮5 防風4 荊芥・甘草3 蝉衣2)69
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【用法】 先ず上薬を30分間水に浸しておきます。
ただし牡蛎・珍珠母だけは鉱物質なので先に一時間煎じます。
次いで30分間水浸しておいた薬味とあわせて更に30分間煎じます。
二番煎じも取り、混合して一日分とします。
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【功効】 平肝熄風,凉血止痒。
これは肝腎陰虚・血虚生風が本質です。
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【主治】 風掻痒。
通常の処方と違うのは牡蛎・珍珠母と益母草・夜交藤の存在でしょうか。
牡蛎・珍珠母は平肝熄風に働き、この種の掻痒には持って来いです。
益母草は凉血化瘀に;夜交藤は夜間の寧心安神にと待ち望んでいた構成です。
このために適用は肝腎陰虚・血瘀・血虚生風の“風掻痒”となります。
慢性で苔癬様になった皮膚掻痒症は、まさに“風掻痒”という表現にピッタリではありませんか。
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【加減】 若し熱重者,加黄柏;夾湿者,加沢瀉。

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