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白朮(ビャクジュツ)の便通作用2

先の「白朮(ビャクジュツ)の便通作用」では、これを「運脾行津法」という理論で説明をしましたが、私の認識不足で“脾”だけにしか目が行っていませんでした。
この度は『名中医李可Dr.の急病重病難病臨床事例と理論』を読んでいて関連する一例を見つけました。
これにて脾と肺の両方によって大腸の生津潤便がなされる事が理解されました。
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 産後の乾燥便による肛裂出血
患者の燕志華は女性、32歳である。
出産してから、三か月間にわたって、羊の糞のような乾燥便に悩まされていた。
排便する度毎に肛門が裂け、大量に出血する。
長患いのため、気怯、倦怠、顔色萎黄、舌淡唇白、脈細寸微、血色素が8gという状態。
いずれも、脾不統血(気不摂血)の徴象である。
そこで腸風便毒を治す薬(※皀莢など)を投与したら、反って自汗、心悸、昏眩へと変わった。
病因が産後における血虚と濡潤不足なのに、誤薬で脾陽を毀損してしまった。
黄土湯を以ってそれを温めねばならない。
脾に散精の作用(※脾散精以充肺、土生金)があることを生かして、白朮を120gも大量に用いれば、反って滋陰(増液)潤便という効果をあげることができる。
上記の先人の経験を踏まえて、下記の通り処方した。
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紅参(別途、弱火でじっくり煮る)、炙甘草10g、 生地黄30g、白朮120g、阿膠25g(溶かして、注入)、附子10g、黄苓炭10g、灶心土120g
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計三剤で治った。

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