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もっと使って!生化湯

わが国では余り使われていないけれど中国や台湾ではごく一般的に使われている処方に生化湯があります。
ひと頃は産前に当帰芍薬散を飲むことが必須であるように宣伝されたことがありましたが、産後の養生については余り問題にされませんでした。
このような良い処方はもっと使うべきだと思うので『名中医李可Dr.の急病重病難病臨床事例と理論』より引用して紹介します。
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生化湯とは明の末期に山西省出身の名医傅山が創り出した方剤である。
民間に流布されてから数百年に及び、今は知らない人がいないぐらい有名な処方となったのである。
出産後における悪血や子宮に残った汚物を清める処方として使われている。
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坐月子用的 産後1か月間の養生(悪露が出終わるまで飲むのが理想的)
台湾では子供を出産した産婦は二ヶ月ほど「坐月子」といって、子宮や身体を休ませる習慣があります。
自然出産後なら数日様子を見て出血が少なくなってきたところで飲むのが普通です。
2週間ほど毎日一杯ずつ飲んで、体の調子を観察します。
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当帰24g、川弓9g、桃仁14粒、炮姜、炙甘草1.5g、黄酒、童便など七味の薬からなる処方である。
その効能は活血逐淤、温経止痛である。
1961年、私は益母草30g、紅花10g、 澤蘭葉12g、生乳霊(炮甲珠粉12g、綿胡桃仁4枚、殻ごとを燃やして、中の実を取りだして、黒砂糖30g入れて、泥状になるまで搗きつぶす。薬を飲む前によく咀嚼する)を入れることによって、加味生化湯を作り出した。
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味が苦、辛、性が微寒たる益母草は肝経に入ることによって、活血、通経、利水、消腫によく効く要薬である。
近代的薬理実験研究によると、益母草は子宮収縮の頻度や幅、張り合いを増す効果があり、出産後における縮宮の専門薬である。
味が苦辛、性が微温たる澤蘭葉は肝、脾経に入ることによって、活血去淤、行水消腫に効く薬である。
益母草と澤蘭薬を併用することによって、産褥期に感染した炎症性浸出液を取り除くことができるし、緩んだ子宮を元通りにすることもできる。
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生乳霊は霊石県城関に在住の民間助産師が作り出した秘方である。
味が腥、塩辛く性が平たる炮甲珠は肝胃の経に入ることによって、母乳の出をよくすること、活血通経、消腫排膿によく効くものである。
「走竄の性が微に入り細に入り、経絡を貫き、関竅に透達することによって、血の凝りや血の聚りを開き、癰を治療することができる。そして、癌病積聚や全身麻痺、心腹疼痛を治す効果もある」と張錫純氏はこの薬を褒め称えた。
炮甲珠が母乳の出をよくするのに使われるのは、経絡を透して、患部に達する効能を発揮することができるからである。
近代的薬理研究によると、炮甲珠には、白血球を上げたり、補益気血をしたりする薬効があり、虚にも実にも有利である。
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薬効食品療法の佳品たる核桃仁(クルミ)は味が甘、性が温で、腎肺大腸経に入ることによって、補腎固精、温肺定喘、養血潤燥という効果をあげる。
加味生化湯はオリジナルな方剤に比べ、推陳致新、縮宮化淤において、効能がより強く、短期間に滋養強壮と母乳の出をよくする効果もある。
出産直後、三剤服用したら、三日以内に子宮が元の場所に収縮し、母乳の出をよくすることができる。
今まで、私が治療した出産後遺症患者が1000人余りに上ったが、加味生化湯を三剤飲んだ者は、産褥感染症や乳腺炎にかかったものが一人もいなかった。
この方剤で、産婦人の免疫力を高めることによって、産褥期における諸症状を回避することができる。
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症例一 患者は水峪村在住の宋香梅で、24歳である。
1983年11月19日、母乳不足で子育てに支障を来たしたので、私のところへやってきた。
病気の経過を尋ねると、以下のことが分かった。
子を出産してから8ヶ月経ったが、まだ生化湯を飲んだことがないし、産褥期から今まで、下記の症状が続いてきた。
時々、少腹脹痛、食欲不振、帯下、悪漏時々あり。
脈弦渋、顔面に黄褐色の斑あり、舌の右側にも淤斑あり。舌苔膩。
それで、病因は以下の通りだと判断した。
産後における悪血の残留が淤濁の滞留を来たすことで、上攻すれば吐き気となり、下に残れば悪漏になる。
敗血が去らねば新血が生まれ難く、母乳が少なくなったのである。
根治するには加味生化湯を処方することにした。
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益母草、当帰30g、 川弓10g、炙甘草、姜炭、炮甲珠、公丁香、鬱金、紅花10g、桃仁泥、澤蘭葉12g、黄酒、童便をそれぞれ一杯(注入)。計二剤調合する。
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11月23日、上記の薬を飲んだのち、悪漏、淤血が滞りなく巡ったことで、諸症状が8〜9割癒えた。
嬰児が満足するほど、母乳も大幅に増えた。
ただ、少腹にまだ脹痛を感じるので、更に上記の薬を二剤飲むように助言した。
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症例二 患者は内科の裴清秀で、27歳である。
1979年の冬、出産してから半月となる。
少腹痛、悪漏不浄、母乳の出が悪い。
胃腹部が脹れて、飲み食いができない。
さらに病気の経過を尋ねると、以下のことが分かった。
そもそも、病弱で長年にわたって食欲不振であった。
出産後、生化湯丸を服用したのは二日間だけであった。
湯とは蕩を意味し、丸とは緩を意味する。
横着したら、却って医療ミスを招いた。
婦人科で、子宮収縮不良と診断した。
生化湯がそれによく効く薬である。
そこで、加味生化湯を以下の通り処方した。
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益母草、当帰30g、 川弓、桃仁泥、紅花、炙甘草10g、澤蘭葉、炮甲珠12g、黒生姜15g、胡桃肉4枚、黒砂糖30g、童便、黄酒をそれぞれ一杯 (注入)。
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上記の薬を続けて三剤服用してから、諸症状が全治した。
毎食、一丼食べられるほど食欲が倍増した。
夜半になると、お腹が空いて、寝られないので、饅頭のスライスを250gほど食べてやっと眠りに入った。
母乳も溢れるほど出た。
百日後には体重が10kgも増えた。
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※薬草を処方して煎じて飲む習慣がどんどん減っていきます。私がこうして本来の漢方のあり方を啓蒙しても果たしてどれだけの意味があるのだろうか?と疑問に思う事が多い。しかしやらなければ尚のこと、漢方衰退のスピードが速くなるし‥‥‥。

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