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開局申請てんまつ記

家の改築に先立って薬局の廃止を届け出た。
今度はまた薬局を新規に開かなければならない。
それで開局を申請する事になるのだが、思わず手間取った。
それは「処方せん薬」について、こちらの思い違いと保健所の無知とがあったからです。
処方せん薬とは何か、双方共それを知らなかったので話が難航した。
私は最初「処方せん薬とは医師の発行する処方せんに記載されている薬」と単純に考えていた。
だから医師が処方せんに「当帰芍薬散」と書けば、当帰・芍薬・・・と構成薬草の全てが「処方せん薬」だと思っていた。
そうすると「処方せん薬はみだりに分割販売してはいけない」という薬事法に触れて当帰も芍薬も売れなくなる。
そんな筈は無いとネットを調べて、どこかで「漢方薬は例外である」というのを読んで、では売れるじゃないかと開局申請書を書いて出した。
ところが保健所から待ったがかかった。
「処方せん薬は分割販売出来ない」し、「小売するには薬草毎に製造許可を取って小分け容器に入れなければならない」と。
そんな大げさな話になるとは思ってもいなかったので「薬剤師には零売(分割販売)の権利があるはずだ」と反論した。
保健所では上の方に聞いてみるからといって日にちばかりが経過した。
話がそれ以上に進まないのでまたネットを調べてみた。
するとWikipediaに「処方箋医薬品には薬理作用が強い薬剤や発売後期間を多く経ていない新発医薬品などが指定されており、一方で経口投与のビタミン剤や漢方薬などは医療現場で繁用されているにも拘らず指定されていない。」とある。
また「非処方せん薬のリスト 」という北海道医師会のページがある。
それを見ると、何と当帰も芍薬も、それこそ全部の薬草とエキス剤が非処方せん薬として載っているではないか。
やはり漢方薬は例外だったのだ。
そのアドレスを示して保健所と折衝したところ、今度はあっさりと申請書が受け入れられた。
保健所の人も詳しい事は知らなかったらしい。
また私も「処方せん薬」と「非処方せん薬」の区別を知らなかった。
医師が処方せんに書いても、それがそのまま「処方せん薬」ではない。
法律で規定される「処方せん薬」とは「処方せん薬のリスト」に載っているものに限られる。
それ以外のものは「非処方せん薬のリスト」に載っている。
何の事はない、リストが決め手なのである。

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