柔肝とは
最新号の『中医臨床』v34-4 には「頑固な眩暈治療」を“柔肝熄風”によって治すという素晴らしい治験例が載っています。
熟読すればするほど薬物に対する知見が得られます。
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柔肝とはまた養肝ともいい、肝陰虚・肝血不足の治療方法である。
症状としては「視力減退,両眼干渋,夜盲,頭暈耳鳴,或睡眠不熟,多夢,口干津少,肢体麻木,脈弦細等がある。
常用薬物は当帰、白芍、地黄、首烏、枸杞子、女貞子、旱蓮草、桑椹子 等がある。
(時には肺への滋水性がある麦門冬や沙参なども間接的に加えられる。)
根拠となるのは《類証治裁》の“肝為剛臓,職司疏泄,用薬不宜剛而宜柔,不宜伐而宜和。”という行で、これより「肝臓は柔を以って補と為す」といわれる。
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