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乳児湿疹と成人アトピー

小児化湿湯《朱仁康》
[組成] 蒼朮・白朮・陳皮・茯苓・沢瀉・炒麦芽・六一散各6g
[主治] 小児湿疹。
小児湿疹で形体が消痩して顔色が萎黄で、食欲が無くて大便が緩く、舌淡苔膩の場合は脾虚湿盛の証です。
健脾除湿が正しい解決法です。
乳児湿疹は中医では胎瘀瘡・奶癬と称し、脾湿心火・湿熱証としています。
病初には清熱利湿を治法としますが、久病ともなれば「脾の運化が衰えて湿が内生する」ので脾を治すのが本治となります。
もし病初のままに苦寒清利の品を過服し続ければ脾胃の気を損ない病情は良くなりません。
[典型案例] 1979年の春節前,一婦人が7歳の男児を連れてきた。
生まれて直ぐに嬰児湿疹に患り、一度は治愈したがその後再発し今に至る。
近年は体中に抓痕が累累としており、満足な皮膚は無いほどだ。
夜間の掻痒が尤も甚しく睡眠にも影響し、元気が無く学習成績も良くない。
平素は食欲が乏しく大便も溏薄で、脈は細弱無力、舌質は淡、苔は薄く舌根部は膩である。
顔色は萎黄で肢体が痩弱である。
これは脾虚のため健運が廻らず、湿邪が肌膚に外発したためである。
小児化湿湯を五日分出す。
其の母は薬味が少なく用量も軽いので「病重薬軽」ではないかと疑った。
そこで以前はどんな処方だったのかと見せてもらうと、多くは竜胆瀉肝湯系の剤だった。
朱氏はこれでは薬が重過ぎると告げた。
其の母は凝いつつも試しに服用させたところ、僅か五日分で子供の掻痒は軽減し、夜も安眠でき飲食も増加した。
同じ処方を続けたところ前後20剤で湿疹は消え痒みも無くなり喜んで故郷へ帰っていった。
※私は乳児湿疹と成人アトピーは共通点があるのではないかと思っています。
多くの成人アトピーに対してもこの処方が運用できる場合があるように思います。

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