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燥湿相兼

 張某某,男,56歳,1998年5月17日診:
患者は3年前から頭皮が痒くフケが多く髪が脱けるのが悩みである。
それなのに顔面の皮膚だけは油ぎって光っている。
また鼻干・口干・唇干もある。
飲食や睡眼は良好で、大便干、小便は多く、舌質は紅く苔黄、脈は弦滑で寸浮。
証は燥湿相兼・客犯皮膚である。
清燥救肺湯合銀翹馬勃散
(党参・銀花・連翹5 枇杷葉・生石膏・阿膠・杏仁・麦冬・桑葉・馬勃・牛蒡子・射干3 甘草2)44
五剤の后、フケは減少していた。
続いて本方を約20剤服して病は愈えた。
 按:本案は燥邪によるものである。
顔面の皮膚が油ぎって光り、苔黄、脈弦滑なのは湿熱の邪を伴っているからである。
鼻干、寸脈が浮なのは病位が肺にあるのを表明している。
燥湿同治によって満足な結果を得た。
‥‥‥
声変わりして中学へ入った頃だったろうか、私はこれと全く同じ症状を経験した。
頭はフケ性なのに顔はギラギラ脂ぎっていた。
もっとも顔のギラギラなのは今でもそうであるが、。
老いた現在、老年皮膚掻痒症となったのも、ずーっと同じ体質を続けた結果であろう。
それにしても燥湿という矛盾する状態を兼ね持つ事があろうとは!
燥は「肺燥」、湿は「脾湿」、五臓が違えば燥湿と反対の状態があり得る訳ですね。

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