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川崎病と漢方

2014/08/29 ドクターG の病例は川崎病でした。

引用: この病気の原因はまだ特定されておらず、夏と冬に多く地域流行性があることから中央アジアで発生したジェット気流が関与しているという研究成果(この風にはカンジダ類が多く含まれている事が判明)がまとめられた事もある。
ともかく何らかの細菌感染をきっかけとして血管系への自己免疫が誘発されるのであろう。
問題となるのは心臓の冠状動脈に後遺症が残る場合で、全患者の約10%前後の子どもが冠状動脈障害を残してしまい、冠状動脈が拡張したり、瘤(コブ)ができてしまいます。
その多くは自然に小さくなりますが、瘤の中で血栓ができて、心筋梗塞を起こすケースもあります。
そのため冠動脈に障害が残った場合は血液が固まらないように薬を飲み続けなければなりません。
川崎病の急性期の治療は抗生物質は効かず、ガンマグロブリンの大量療法が主流になっています。
しかしガンマグロブリン療法を行なっても解熱せず炎症反応が続く例があり、そうした症例に対してどのような治療をすればいいのか結論はでておりません。

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李可老中医経験3

急性腎盂腎炎
耿宝愛,女,29歳,南王中村農婦。
1983年9月2日,内科で急性腎盂腎炎と診断された。
当日化験:血:白細胞14450,中性80。
尿:蛋白++++,白血球++++,紅細胞2~3。
入院治療となったが中薬を服用したいと要求している。
発病後3日経っている,初起は悪寒発熱があったが,今は悪寒は已に罷み,高熱39.5℃。
有汗,干嘔。
3~5分間に小便1次,尿道が灼痛して刀割するが如し。
気怯神疲,腰部の双腎兪穴の処が困痛して折れるが如し。
面色は蒼黄不沢,脈は沈細数,舌は胖少苔。

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血府逐瘀湯

2014/08/22 ドクターG の病例は感染性心内膜炎でした。
この病気は中医学でいうと風心病(風湿性心臓病)です。
現代医学では原因を緑色連鎖球菌で、これが心内膜に疣贅を作り、それが弁の機能不全を起こすので先ず原因菌をやっつけるために抗菌薬(抗生物質など)を使います。
その後疣贅を取り去るための心臓手術を行います。

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李可老中医経験2

老人癃閉(尿閉)重症

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李可老中医経験1

以前ブログにて紹介した「中医火神派の李可先生の著作」は立派な翻訳ではありますが、これを原文で見るとまた違ったニュアンスが読めて新たに気のつくところがあります。
そこで『古今医案---李可老中医急危重症疑難病経験専輯』をネットからダウンロードして、これを日本文に転換し、少しずつ電子ブックリーダー kobo にて読むことにした。
ブックリーダーは画面が小さくて意識を集中しやすく、本を読むのに誠に重宝なツールです。
一ページが短いので、難しい本でも飽きずに読めるのが良い。
以下少しずつ読んだ事をアップしていこうと思います。
‥‥‥

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インフルエンザと九味羌活湯

雨の多い今年の夏は風湿を兼ねた風邪が流行っているのか、昨日、微熱が取れず体の節々が痛いという相談がありました。
たったこれだけの症状ですが、お盆が終われば直ぐに仕事に行きたいとて処方を急かれるので焦りました。
そこで思いついたのが羌活勝湿湯だったのですが、ふと「身痛」について考えてみました。
発熱・身痛といえばインフルエンザに特有の症状です。
それでよく使われるのが麻黄湯エキスです。
確かに寒邪による麻黄湯の証には「身疼,腰痛,骨節疼痛」と書いてあります。
しかし近年の冬ではちょっと寒邪が主因となる事は考えられず、まして夏場ともなれば寒邪は除外です。
それなのに相談客が医院から出されていたのは葛根湯エキスでした。
多くの医師にとっては病因など関係なく、葛根湯は軽い風邪薬なのでしょう。
私が気になったのは羌活勝湿湯のページに書かれている九味羌活湯のことです。
九味羌活湯の「主治は外感風寒湿邪兼有裏熱之証であり,以って悪寒発熱が主で,口苦微渇を兼ねる」という件です。
誠にもってインフルエンザの「発熱・身痛」にピッタリです。
温病ならば銀翹散・桑菊飲の類がピタリでしょうが、身痛の症状には向かない。
だから身痛があるインフルエンザに銀翹散や桑菊飲では肯けない。
発熱・身痛があれば、やはり羌活勝湿湯や九味羌活湯を忘れてはならないのでは、と思ったのです。
そこで九味羌活湯をもっと知ってもらいたくてページを作りました。

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