« 東洋医学の“脾” 2 | Main | 肝火犯肺の咳嗽 »

胃もたれと漢方

家族のひとりがひどい胃もたれになった。
それまでは食欲は人並み以上にある方だった。
それが何の拍子か突然に狂ってしまった。
前の日に鰯の干物をかなり食べたのだが、それが古かったのかもしれない。
私も食べたが、確かに油が古いようにも感じたがそれで不調になったという事は無かった。
翌日から急に胃もたれがひどく、食事をしなくなった。
それが何日も続くようになった。
仕事が忙しくて色々と神経を使うのも確かだ。
私は日常を見ているし、また食後の眠けが激しいとも云うので、食べ過ぎによる“胃緩”であろうと、先ず升陽益胃湯 を与えた。
これで治るだろうと思っていたのに、どっこい、そう簡単にはいかなかった。
聞けばゲップも出てならぬという。
それではと、健脾消食の健脾散を出してみた。
それでもやはり効かなくて、煎じ薬を止めて、本人は自分で恵命莪神散などの市販の胃薬を買ってきた。
一時的に効いた様子で、治ってきたと喜んでいたが、暫くするとやはり駄目で、近所の医院を訪ねていった。
しかしそれでも不調が続きすぎるので、もう一回煎じ薬を飲んでみるかい、と勧めると飲むという。
今度出したのはストレスによる肝気犯胃逍遥散+香蘇散 である。
(柴胡・白芍・当帰・茯苓・白朮・香附子・紫蘇梗・陳皮4 甘草2 生姜1)35
仕事から来るストレスによる肝鬱のために肝気の疏泄が悪くなり、脾胃の気までが呆滞してしまったのであろう。
するとこれが効いたようで、次の日もまたその次の日も煎じ薬を作ってくれという。
日に日に良くなって行き喜んでいたが、どっこい、すぐに完治にはならず、自信が無いのか以来 煎じ薬を作ってくれと云い続けている。
まあ、仕事のストレスが続く限りはスッキリすることは無いのかも知れない。
本人の判断に任せて、もういいと云うまで煎じ薬を作ってやることにしている。
※逍遥散+香蘇散 の代わりに 柴胡疏肝散の加減方 ではどうかな?とも考えている。
※紫蘇葉(発表散寒)ではなく紫蘇梗(行気寛中・理気舒鬱)です。
※過食症 拒食症などの摂食障害にも応用できないかな。

|

« 東洋医学の“脾” 2 | Main | 肝火犯肺の咳嗽 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10949/60590198

Listed below are links to weblogs that reference 胃もたれと漢方:

« 東洋医学の“脾” 2 | Main | 肝火犯肺の咳嗽 »