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手や足の痺れ

手や足の痺れについて相談を受けることがあります。
しかし私には良い思案が浮かびません。
先だってもある婦人から足が痺れるという事で何か無いかと求められました。
『金匱要略』に身體不仁を「血痺」となして黄耆桂枝五物湯を上げていることから、これを紹介しました。
しかし結果ははかばかしくありません。
最近、電子書籍アプリで『橘窓書影』を読んでいましたら次のような例がありました。

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喉源性咳嗽

以前「かかりがけの風邪に六味湯加味」という記事を書きました。
そこで干祖望教授(南京中医学院)の唱える喉源性咳嗽について紹介しました。
喉源性咳嗽の主な特点は「喉頭奇痒、咳嗽、咽部には痰が貼り附いた感じかあり咽干する事である。一般の咳嗽なら咳の后は喉がすっきりし舒暢感があるのだが、この喉源性咳嗽は咳をすればするほど痒さは止まらなくなる点で異なる。」と書きましたが、実際には私自身がしっかりと認識していませんでした。
今回はそれを再認識したので、この重大な知識を更に改めて紹介します。

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肝火犯肺の咳嗽

肝火犯肺(1)において「肝火犯肺(木火刑金)証」を紹介した。
この度は我が家の家族が風邪を引いてこれと良く似た症状を経験した。
初日は寒気と咽干・咽痛があり、次の日にはそれらが無くなると咳嗽が始まった。
ゴロゴロと痰のからんだ重い咳嗽である。
しかし痰は切れて出てくる事は無く、絶え間が無い。
さらに次の日は咳嗽をすると脇腹に響いて痛む。
これか相当にひどくて難儀している。
使った処方は、六味湯加味
麻杏石甘湯加味 などである。
しかしどれも正解ではなく、一向に咳嗽の勢いは弱くならない。
家主の信用もこれまでかという時に、ふと思い出したのが 肝火犯肺(木火刑金)のことである。
まったく今まで何故これを思いつかなかったのかというと、外感による疾患だとばかり考えていたからです。
長引く風邪には外感以外に「内傷咳嗽 」も忘れてはならない。
《症因脈治》には【肝経咳嗽之症】は
咳則両脅下痛,痛引小腹,或寒熱往来,面青色筋急,此肝経咳嗽。」と明記されている。
もともと肝経に熱があると外感をきっかけとして、それが肺を犯す(肝気犯肺)時もあるのではないだろうか。
脇腹に響き痛む咳嗽の時は肝火犯肺を疑うと良い。
ついに到達したのが次の処方であった。
瀉白散加味(桑白皮・地骨皮・枇杷葉・前胡・杏仁・桔梗・款冬花・貝母5 冬瓜仁10)50
この処方になってからは順調に咳嗽が軽快している。
飲むと直ぐに反応があるので処方が当たっているかどうかが分かる。
家族の病気は本当に勉強になる。

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