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肝火犯肺の咳嗽

肝火犯肺(1)において「肝火犯肺(木火刑金)証」を紹介した。
この度は我が家の家族が風邪を引いてこれと良く似た症状を経験した。
初日は寒気と咽干・咽痛があり、次の日にはそれらが無くなると咳嗽が始まった。
ゴロゴロと痰のからんだ重い咳嗽である。
しかし痰は切れて出てくる事は無く、絶え間が無い。
さらに次の日は咳嗽をすると脇腹に響いて痛む。
これか相当にひどくて難儀している。
使った処方は、六味湯加味
麻杏石甘湯加味 などである。
しかしどれも正解ではなく、一向に咳嗽の勢いは弱くならない。
家主の信用もこれまでかという時に、ふと思い出したのが 肝火犯肺(木火刑金)のことである。
まったく今まで何故これを思いつかなかったのかというと、外感による疾患だとばかり考えていたからです。
長引く風邪には外感以外に「内傷咳嗽 」も忘れてはならない。
《症因脈治》には【肝経咳嗽之症】は
咳則両脅下痛,痛引小腹,或寒熱往来,面青色筋急,此肝経咳嗽。」と明記されている。
もともと肝経に熱があると外感をきっかけとして、それが肺を犯す(肝気犯肺)時もあるのではないだろうか。
脇腹に響き痛む咳嗽の時は肝火犯肺を疑うと良い。
ついに到達したのが次の処方であった。
瀉白散加味(桑白皮・地骨皮・枇杷葉・前胡・杏仁・桔梗・款冬花・貝母5 冬瓜仁10)50
この処方になってからは順調に咳嗽が軽快している。
飲むと直ぐに反応があるので処方が当たっているかどうかが分かる。
家族の病気は本当に勉強になる。

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