膵臓癌と漢方
癌は中医学では"伏梁"とも称し、積・聚・症瘕の範囲に含まれます。
「積」とは有形で固定して移動せず,病は臓に在り,血分に属す。
「症瘕」と「聚」は無形で聚散があり,病は腑に在り,気分に属す。
積と聚は中焦の病変に多く,症瘕は下焦の病変 及び 婦科疾患に多い。
これより膵臓癌(胰腺癌)は「積」にあたり血分に属すと考えられる。
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北京胰腺癌中医治疗医院 より
1.肝胃不和証
加味柴胡舒肝散(白英・八月札・白毛藤・菝葜10 生苡仁20 莪朮・香附・元胡・焦三仙5 柴胡・枳殻・広木香3)89
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2.湿濁阻悪証
茵陳五苓散加減(茵陳・石見穿・山慈姑10 沢瀉5 猪苓・茯苓4 白朮・桂枝・陳皮・法夏3 菝葜7 甘草2)64
or(党参、白朮、茯苓、甘草、陳皮、焦楂曲、木香、砂仁、枳殻、枸橘、薏苡仁)
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3.気血瘀滞証
膈下逐瘀湯加減(五霊脂・烏薬・紅花・炮山甲3 制香附4 赤芍・八月札・浙貝母5 延胡索・丹参・菝葜・藤梨根10)71
or(生地5 桃仁・枳殻・香附・丹参・鬱金・山楂・柴胡3 川芎,紅花2)
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4.気血両虧証
十全大補湯加減(生黄芪・党参・全当帰・熟地・云苓・猪苓・浙貝母5 鶏血藤10 炒白朮・枸杞子4 炙鼈甲・炮山甲3)59
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5.陰虚内熱証
一貫煎合清凉甘露飲加減(生地・地骨皮・白花蛇舌草・焦神曲10 北沙参・麦冬・花粉・甘草・土茯苓3 知母5 大黄2)62
or(沙参、麦冬、生地、花粉、知母、甘草、地骨皮、白花蛇舌草、土茯苓、茯苓、焦楂曲、大黄)
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肝胆湿熱証
茵陳蒿湯加減(竜胆草・梔子・黄芩・大黄・白芥子3 黄連2 茵陳・半枝蓮10 丹参5)
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脾腎陽虚証
(附子1.5 川連1 人参・干姜3 白朮5 仙霊脾・黄花10)
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※癌に関しては延命効果に止まる場合も含めて資料としています。
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