血風型湿疹
心火が内生すると遂には血熱を導く事になり、血風型湿疹を発する。
血風型とは:身体に紅粟(紅丘疹)を起し,掻破すると出血を見,滲水は少なく,劇烈な掻痒のため掻痕は累累とし,特に夜間がひどい。
舌質は紅く,苔は薄白か薄黄,脈は弦数となる。
此の種類の型では,熱>湿。
血熱が主となるので,治療法は凉血消風を主とし,除湿清熱を輔とする。
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《朱仁康臨床経験集》には丘疹性湿疹にと皮癬湯が載っている。
皮癬湯(生地10 当帰・赤芍・黄岑・苦参・蒼耳子・白蘚皮・地膚子3 生甘草2)33
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これを少し加減したものがネットにあり、更に使いやすくなっている。
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皮癬湯加減(生地10 当帰・赤芍・黄岑・苦参・地膚子・白蘚皮・丹皮3 生甘草2)33
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紅粟(紅丘疹)といえば、あの難治の貨幣状湿疹を思い出す。
いずれこの処方と貨幣状湿疹との体験を報告しましょう。
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