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貨幣状湿疹の続報3

2015/08/01 服薬60日ほどになり大きな変化が起った。
今までの乾燥した硬い湿疹から汗をかくような分泌液が出るようになった。
一日にティッシュを何回も換えなければならない。
湿疹の色調は赤みが薄れてきた。
だが湿疹の周辺が広がりだした。
また左肘にある黒い疣からさへも汁が出てかぶれた様になってきた。
2015/08/16 分泌液はほぼ出尽くして枯れてきた。
周囲へ広がりつつあった汁の出る湿疹もそれで止まった。
疣は平らになりつつあり痒い。
昨夜は5回もトイレに起きた。(服薬中はずっと夜間排尿が多く通常は3回は起きる)
夜中に痒くて掻いていたらポロポロと表皮が剥がれてきて下から滑らかな皮膚が現れてきた。
2015/08/20 昨夜は夜中に痒くて掻むしったら今朝はきれいな皮膚が出てきた。
2015/08/29 (画像5)

Dsc017921

『朱仁康臨床経験集』の方薬を服用し続けて90日が過ぎた。
実に遅々とした経過で改善に向かっているが、やっとお見せできる状態にまでなった。
(まとめ)
乾燥した硬い湿疹とは「陰虚・血虚・血熱・湿熱」の結合した状態である。
それが朱仁康方(生地黄5 元参・丹参・当帰・滑石・茯苓・沢瀉・白蘚皮・蛇床子3 甘草0.5)29.5g を服薬すると、陰虚・血虚が改善するにつれて血熱・湿熱もまた影響を受けて“湿”と“”に分離し始めた。
(湿と熱は結合しやすく粘性をもってなかなか分離しない)
それが「汗をかくように分泌液が出始めた」のです。
(これは暝眩であろうと思われる。メンゲンとは難治な証から治癒可能な証へと転換する現象であろう。)
驚きの変化で、ほぼ15日間も続き、やがて枯れてきた。
分泌液が出ると同時に湿疹の範囲は周囲へと広がりだした。
一見して悪化したかと思わせるので心配したが、構わずに同じ処方を続けた。
結果を見ると、あたかも火山の噴火に似ていると思う。
湿熱の範囲は想像していた以上に広く、皮膚の下に隠れていた湿熱のすべてが湿と熱に分離して表面へと浮かび出てきたのです。
画像では湿疹の範囲は三倍ほどに拡大している。
これが本当の姿なのでしょう。
こんなにも広い範囲に湿熱が溜まっていたとは思ってもいませんでした。
こんなにも大量の湿熱が解き放されずに居続けたのは、ひとえに陰血の虚のためだと思われます。
老齢になると誰でも「陰血の虚」は免れません。
それで貨幣状湿疹や帯状疱疹などが出るのではないかと思われます。
この治験例がひとつのヒントになれば幸いです。

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