« 王不留行散ありますか? | Main | 薬剤性パーキンソン症候群 »

摂食障害(拒食症)

2015年12月10日(木) のドクターGは摂食障害(拒食症)によるカリウム不足のケースが取り上げられて各方面で話題になりましたが、どーも納得できない、もっと方法は無かったのかという感想も沢山ありました。
[症状]
足がつる事から始まり、手足の冷え、味覚の変化(味がうすい気がする)、無月経、低カリウムなどの症状が紹介され、次いで一ヶ月後 目の前が暗くなり倒れる、四ヶ月後 転んで骨折、六ヶ月後 不眠へと進む様子が展開されます。
食欲は普通にあるようだが、過食の後でよく嘔吐している(漢方ではこれを反胃という)。
過食と拒食が交互に来るらしく体重はあまり変わらない。
突発的に現れる「足がつる」という急症については「肝陰不足,肝風内動,気血耗傷,筋脈失養」という弁証から芍薬甘草湯という処方が有名です。(甘草がカリウム排出を促すという短所はあっても一時的な使用だから構わない)
しかし足がつるに至るにはその元になる原因がある訳です。
それが摂食障害(過食と拒食が交互に来る)なのですが、更に摂食障害になるには又その原因がある筈です。
それが手足の冷え、味覚の変化(味がうすい気がする)、無月経、目の前が暗くなり倒れる、転んで骨折、不眠などの症候群に現れている筈です。
中医学でも神経性厭食症(癔病性拒食症)として色々な見解が報告されています。
この例では“脾胃の陽気衰弱(脾胃陽虚)”と証を弁別(弁証)できます。
使われる処方は多様ですが、升陽益胃湯 理中湯加味 などが代表されると思います。
漢方は全身状態を以って治療しますから、この対応で脾胃陽衰と精神的ストレスの双方が改善されます。
もし西洋医学が向精神薬のみにて摂食障害を治療しようとするなら片手落ちということになります。

|

« 王不留行散ありますか? | Main | 薬剤性パーキンソン症候群 »

治験」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10949/62897692

Listed below are links to weblogs that reference 摂食障害(拒食症):

« 王不留行散ありますか? | Main | 薬剤性パーキンソン症候群 »