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歯ぎしりと漢方2

先に「歯ぎしりと漢方」の3例を紹介しましたが、この例は歯ぎしりの他に“心下痞満”などの中焦の症状があり、こちらに照準を合わせた治験でした。
この度は『傷寒名医験案精選』の芍薬甘草湯の項で「睡中齪歯」という治験例が出ているのを見ました。
こちらには中焦の症状はありません。
石宜明医案:張某,男,5歳,1984年9月4日就診。
睡眠中に歯ぎしり(齪歯)をするので,蛔虫のせいかと駆虫したり、清胃泄熱等の治療をしたが効果が無かった。
では筋脈拘攣の風証に属するのではないかと、柔肝緩急・解痙祛風の法を取る事にした。
処方;制白芍3g,炙甘草10g,蝉蛻10g。
3剤の后、齪歯は減軽したので.さらに継服すること3剤にて治癒した。
その后また再発した時には,此の方を服すとすぐに癒えた。(四川中医1987;43)218)
按語:原按に曰く---曽つて大剤 芍薬甘草湯を以って一小兒の腿攣転筋を治した事がある。
はからずもその患兒には睡中齪歯があり、それも同時に治った。
因って小兒の齪歯の一証は,筋脈攣急のせいと思われたので,早速 大剤 芍薬甘草湯加蝉蛻を試して治すことができた。
※蝉衣の解痙作用を増強してある。それにしても蝉蛻10gとは、たまげた。

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