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昇降散

柴葛解肌湯について2」2014.03.08 において、昭和46年に産後の妻を襲ったマラリヤのような劇症の外感について考察しました。
そしてあの時は柴葛解肌湯《傷寒六書》が適方ではなかったか?と書きました。
このたび『中薬の配合』丁光迪編著、小金井信宏訳 を読み進むうちにまた大きなヒントを得ました。

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しつこい咳嗽の経験2

以前「しつこい咳嗽の経験」という妻の咳嗽について報告したことがあります。
あの時もてこずったが、今度再び妻のしつこい咳嗽に悩まされた事を報告しなければなりません。
2014/11/01 私の妻が肺炎の予防注射をした後に風邪をひいて、ゴスンゴスンと少し痰のからんだひどいセキをするようになりました。

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胡麻仁の作用

消風散(陳実功《外科正宗》)の中に含まれている胡麻仁について、これが何故必要なのかとかねてから疑問に思っていました。
胡麻仁といえば通常は肝腎肺経の補益滋潤の品で潤肺除燥の作用があると云われています。
それが何故 湿熱証型の消風散に入っているか?
その説明として「麻は木穀なり、故に肝に入り、風(肝腎陰虧血燥の風)を治す」。
だから血燥に対するものとして加えられているというのが通説です。
この度は『中医治法与方剤』(陳潮祖)を読んでいて、消風散の所に「古人は胡麻仁には“逐風湿”の作用があると云っているゆえ血燥を対象にしているのではない」とあります。
日華子本草》:補中益気,養五蔵,治労気、産后羸困,耐寒暑,止心驚。逐風湿気、游風、頭風。
消風散の構成から見ても「風疹掻痒抓破後、滲出水液」があると考えられる事からも陳潮祖師が指摘するように、胡麻仁には“逐風湿”の作用があるとするのが妥当ではないかと思ったのです。

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足の甲の腫れ

慢性腎炎に使う三処方」2013.07.13 の記事で
> 88歳の婦人が最近足の甲が腫れて気持ちが悪いと相談してきた。
> 腎陰虚の体質と考えて六味丸をと思ったが、もっと根拠のあるものを探してみることにしました。
そこで用いたのが、方剤1:六五地黄湯(干地黄・桑椹子8 牡丹皮・沢瀉3 山薬・枸杞子・女貞子7 山萸肉・白茯苓・車前子・地膚子5)48 でしたが期待したほどの効果は出ませんでした。
あれから3年経った今になって気が付いた。何だもっといいのがあるじゃないか。
麦門冬と水腫」に書いていた。

『医級』に味麦地黄丸(八仙長寿丸)という処方があります。
六味丸に麦門冬・五味子を加えたものです。
功能は、滋腎養肺。
主治は、肺腎陰虧による潮熱盗汗,咽干,眩暈耳鳴,腰膝酸軟など。
ところが《辨証録》にはこの処方が「腎水が衰え,手足が尽く脹れ,腹も腫れて鼓の如く,面目は赤く且つ浮腫み,皮膚へと水が流れ,小便は閉渋して,気喘のため臥すこと能わざるを治す。」となっています。

そして臌脹門には“腎虚によって火動が起こり,肺が虚して皮膚への水流となる。腎水を補えば火は自ら静まり,肺陰を補えば水は自ら通ずる”
これより麦門冬が肺という上源を滋せば、下源の腎水が萌えて気化が起こり小水が通る事が分かる。
さらには、腹水(臌脹)に補気建中湯をという説もありますが、味麦地黄湯の方がより良い場合もあると思われます。

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