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膀胱癌

腫瘤とは身体の一局部に生長するものだが,実際には全身性疾病に他ならない。
だから局部治療だけでは根本的な解決にはならない。
患者の局部症状を改善させるには全身状況こそが重要である。
中医が整体観念より出発するのはこの理由による。
中医学では膀胱癌の原因は長期間にわたって毒邪の侵襲を受けたために脾腎両虧になったか、或いは身体が素より虚で,脾腎不足の状態であるためと考えています。
脾は運化を主り,腎は気化を主ります。
運化が失司し,気化が不利となれば,水湿が内停し,湿邪の内停が久しくなれば熱を生じ,湿熱が膀胱に下注し,尿頻、尿急、尿痛となります。
熱が絡脈を灼き,迫血妄行するか,或いは気虚のため摂血無力であれば血は経脈を離れて血淋、溺血を発します。
離経の瘀血が去らなければ,新血は生ぜず,瘀熱交搏となり,次第に毒と化し,毒熱が交織して,肌肉を腐蝕し,発熱、貧血、衰竭の象を呈するようになる。
膀胱癌の多くは本虚標実である。
本虚は腎気虚、脾気虚、肺気虚、肝気鬱結等に属し,標実は湿熱、毒熱、痰濁、瘀血が患をなす。
だから中薬治療の原則は補腎健脾益肺を主とし,利湿止血,清熱止血,解毒化瘀を兼ねる。
このようにすれば同時に化学療法を受けてもその毒副作用を減軽することが出来,且つ単純化療患者よりも効果は明らかに優れている。
ここに提示できるのは大前提だけであり、個々への弁証論治については中医師の判断に待たなければならない。
例を挙げれば、六味地黄丸(銭乙《小儿薬証直訣》)加減
処方:山茱萸12 生地黄炭・菟絲子・女貞子15 茯苓25 枸杞子炭10 旱蓮草・生黄耆・仙鶴草・白茅根・八月札30 血余炭20
処方:補中益気湯加減
石韋・瞿麦・淡竹葉・生苡仁60 猪苓・王不留行30 黄耆25 人参・白朮・当帰・陳皮・升麻・柴胡10 甘草6

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