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経方雑談 2麻黄湯

2麻黄湯

麻黄湯に用いるのは桂枝,杏仁甘草の四つで;発汗解表して肺気を宣発するので,傷寒の表実無汗に宜しい。
麻黄湯は発汗剤であるが,これは比較的安全な発汗剤である。
温服の后,続いて心跳が劇しくなり,全身の発熱が始まり,皮膚は湿潤し始め,ついには,淋漓として大発汗することが出来ます。
この大発汗が来ると,最初の“体が燔炭の若く熱し”から変じて“脈静で身凉”となり,最初の“無汗にして喘し”から心平気和に変じ,最初の“骨節疼痛し”から渾身舒坦に変る。
麻黄は,もとより麻黄湯の中の主要薬物で,これには強烈な発汗作用が有ると同時に,心拍数の増加につながり,甚しくなると“其の人叉手して自ら心を冒し,心下は悸し,按ずるを得んと欲す”的な情況を出現するか,或いは“気が少腹より上って衝心する”が如き症状に至る。
此れに対しては,張仲景には自らの辧法(解除法)が有ります,それは桂枝甘草湯を服用することです。
桂枝四両、甘草二両,この両味の薬物には定悸の作用が備わっています。
そういう麻黄湯の中には桂枝甘草があって麻黄の発汗動悸作用の預防作用に対応している。
そう,麻黄湯は安全な発汗薬なのです。
但し,教科書では麻黄は桂枝を配して発汗するのであり,麻黄に桂枝が無ければ発汗作用は無いとしているが,それは疑わしいと思います。

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