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経方雑談 44温経湯

44温経湯

温経湯用萸桂芎,帰芍丹皮姜夏冬;参草阿膠調気血,調経重在暖胞宮。
  経湯は十二味薬から組成され,経方中でも大方と考えられます。
この方は一見雑乱に見えて,仔細に分析すると,規律正しく組み立てられている。
これには当帰四逆加呉茱萸生姜湯去細辛、通草、大棗が包含され;膠艾湯去地黄、艾葉が包含され;桂枝茯苓丸去桃仁、茯苓が包含され;麦門冬湯去粳米、大棗が包含され;さらに1/2の当帰芍薬散が包含されている。
温経湯証には当帰四逆加呉茱萸生姜湯的な“内有久寒”証があり;膠艾湯的な下血証があり;桂枝茯苓丸的な淤血証があり;麦門冬湯的な“火逆上気”証があり;さらに当帰芍薬散的な血虚証がある(但し水停証は無い)。
病変は血分にあり,血虚,血淤,さらに血燥津枯があり,下には寒冷が,又上には火熱がある。
この錯雑の証に対して,“マルチターゲット”的な作用がある。
月水過多を治すと同時に,また月水至期不来を治すという,双方向調整作用がある。
現在は,更年期功能性子宮出血の治療に多用されるが、著者(黄煌)は此の方に鹿角膠を加えて少女の閉経、経少を治療している。
青春期の月経量少或いは無月経には,子宮発育不良及び内分泌失調を考慮しなければならない。
それで我々は本方を“子宮発育促進剤”、“子宮機能衰弱の刺激剤”と称している。
“調経には胞宮を暖めることが重要である”,それが温経湯という方名なのです。
 ※実のところ私はこの処方が不得手でした。なんだかメチャクチャの構成のような気がして。でもこれで少しは好きになりました。

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