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八味丸は胃腸の弱い人には不向きか?

「熟地黄が胃にもたれるという理由で、八味丸は胃腸が弱い人には使えない」というのが一般に流通している情報ではないかと思います。
しかし、『中薬の配合』丁光迪編著、小金井信宏訳 の解説には「八味丸は,君薬である地黄に,‥‥‥補気を兼ねた方剤である」と述べています 。
何故かというと、
腎気丸での桂・附には,少火を生むことで,腎気を生み出す作用があるのです。補陰薬の中に肉桂(桂枝)・附子が加えられていますが ,その用量は 1 / 10 にも達しません。これは桂・附を使う目的が,危急な回陽にあるのではなく,ゆっくりと火を起こすことにあるからです。経は「少火は気を生む」と述べています。
腎気丸は, 命門火衰によって脾胃虚寒が生じたことによる,食欲不振・軟便などの症候を治療することもできます。これは中焦の運行が失調し,水穀の不化,清濁の流通の異常が起こっている病証です。少火の生気作用によって陽気を回復させ,中運を正常化すれば,昇清降濁も正しく行 われるようになります。これが「補火生土」と呼ばれる治療法です。脾腎虚弱の諸症に,広く応用することができます。これは腎を補益することで虚労を治療する方法を,中焦の病変に応用したものです。中焦病を治療する高度な方法といえます 。
さて、あなたはどう思いますか?

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