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血室の解釈

日本では主に「子宮」と解釈されているが、『中医治法與方剤』(陳潮祖)では「肝臓」を指すとしている。
それでネットで少し調べてみた。
《金匱要略・婦人雑病脈証并治》 婦人が中風にかかり,七八日してから続けて寒熱を来たし,その発作は周期性である,丁度来ていた経水が中断すると,此れは熱入血室となったのだ,其の血は必ずや結ぼれる,故に瘧状のように,寒熱発作は周期性となる,小柴胡湯が之を主る。
1.胞宮。明·張景嶽《類経附翼·求正録》曰:"故に子宮とは……此処に衝任の脈が盛んになると,月経が定期的に下る,故に医家は血室と名づける。"
2.衝脈。
唐·王冰曰:“衝とは血海なり,諸経が集まり会するところで,男子は運行するが,女子は停止する,ゆえに血室という。”(《女科経綸》);
明·喩嘉言《医学三書·尚論篇》曰:“血室とは,衝脈なり。”
3.肝臓。
清·柯琴《傷寒来蘇集·陽明脈証上》曰:“血室とは,肝なり,肝は蔵血の臓,故に血室と称す。”
清·葉天士《温熱論》曰:“若し本経の血結が甚しければ,必ず少腹が満痛する,軽ければ期門を刺す……”
4.衝任脈。
明·呉又可《温疫論·婦人時疫》曰:“血室とは一名を血海となす, 即ち衝任脈なり。”
“熱入血室”は《傷寒論》第143,144,145及び216条及び《金匱要略・婦人雑病脈証病治第二十二篇》第l~4条に出てくる。
主証は下腹部或いは胸脇下が硬満となり,発熱悪寒し,重ければ昼日は神志清醒なるも,夜晩には訳の分からぬ言葉をいい,神志異常になる等である。
“熱入血室”は盆腔炎性疾病(子宮体炎、輸卵管卵巣炎、盆腔結締組織炎、盆腔腹膜炎)と産褥感染の範畴になり,その理論は経期感冒、経期神志異常、産后発熱、産褥期精神病、産后陰道血腫、流産后眩暈等に良好な効果が得られる。

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