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桂枝湯の“鼻鳴”とは何か?

桂枝湯(《傷寒論》)の条文に「営衛不和,陰陽失調,頭痛項強,発熱、汗出、悪風、鼻鳴、干嘔、脈緩者。」とある中で、“鼻鳴”とは何のことか?
従来から「鼻塞」「噴嚏」「鼻涕」と説が分かれています。
『中医治法與方剤』(陳潮祖)の小柴胡湯の部を読むと、「三焦は膜原と腠理から成り,陽気が升降出入し,水液が運行する所である。」となっている。
では桂枝湯の部を読んでみよう。
「汗出るは肌が疏で,腠理が不密である, 故に悪風する;衛気は肺胃に内通している,邪が衛を擾(さわがせ)せば,少陽三焦の津気は不利となり,津液の外泄を導致する,故に鼻鳴り;胃は寒攣に因って,胃気は上逆し,故に干嘔する。」
このように三焦と結びつけて考えると「鼻鳴=流清涕」となる。
森立之の考証によれば『傷寒諭孜注」には次のようになっている。
「鼻鳴乾嘔者桂枝湯主之」の鼻鳴について、一般的に鼻塞而息鳴と解釈している。‥‥‥鼻鳴が「久左米(嚏)」を指していることが証明され、慣用になる錯誤を匡した。
41「傷寒雑病論」における卓越した考注 日本医史学雑誌第47巻第3号(2001) 郭 秀梅・加藤久幸

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