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桑菊飲(《温病条辨》)

[組成] 菊花12 桑葉・連翹・薄荷・桔梗・杏仁9 甘草3 芦根(葦根)15
[用法] 水煎服。
[主治] 風温の初起,咳嗽,身に微熱,口微渇,苔薄白,脈浮数。
[証析] 咳が本方の主証,病位は肺に在る;兼ねて身熱と口渇,病性は熱;咳と微熱、微渇、苔白、脈浮が并見される,病因は風熱犯肺。
風熱犯肺,肺失宣降,鬱結化熱,故に咳嗽、身熱、口渇などの諸症を現す。
[病機] 風熱犯肺,肺失宣降。
[治法] 辛凉解表,宣肺止咳法。
[方義] 温邪犯肺して咳嗽、口渇なら,法は当に辛凉解表,疏散風熱すべし;宣降肺気,調理功能;生津止渇,補充津液。
病因が消除され,肺功が恢復し,津液が無虧なら,諸症は自ら愈える。
本方は辛凉解表の軽剤に属し,風温初起の立法である。
方中の桑葉は清宣肺気,菊花は疏散風熱,二薬は軽清霊動にして,上焦に直走し以って病因を消除する,故に主薬である;配伍の連翹、薄荷は辛凉解表,主薬を助けて宣散風熱;桔梗、杏仁は一宣一降,肺気宣降を恢復する時の定法なり; 微渇は津液が微かに損傷されているから,故に佐薬の芦根(葦根)、甘草は清熱生津,諸薬が合用し,能く辛凉解表,宣肺止咳の功効を呈す。
若し二三日后,気粗くして喘に似れば,是れ気分熱勢が漸盛するもの。
石膏、知母を加えて清泄気熱;舌絳、暮熱,は邪初めて入営の象,水牛角、玄参を加えて清営凉血,仍お原方を用いて清宣肺衛,透熱転気;熱入血分なら,耗血動血を恐れて,直ちに凉血散血のために,宜しく薄荷、葦根を去り、生地黄、牡丹皮、麦冬、玉竹を加えて凉血養陰;熱毒壅肺には,宜しく解毒作用を増強のために,黄芩の類を加えて清熱解毒;口渇津傷すれば,天花粉を加えて生津,これらは温病の衛気営血の伝変規律と加減規律である。
[応用] 本方は温病初起に用いるのみならず,亦"秋燥に感じて咳する者"をも治す。
此れは即ち葉氏の所謂"温は上より受け,燥は上より傷る,理は亦相等しい,均しく是れ肺気受病"の理なり。
故に干咳無痰の燥咳に対しても,亦使用できる。
辛凉解表法の選方2首について:
銀翹散は温病初起を治す代表方である。
解表の方にして清熱解毒の金銀花、連翹が主である,温病は消除病因を最重要とすべき事を提示しているのが,最大特徴である。
桑菊飲は咳が主症で,全方は開宣肺衛を着眼とする。
   『中医治法與方剤』(陳潮祖)より
※麻杏甘石湯は風寒の邪が肺に陥って気分証となったものゆえ温散から離れられず、桑菊飲は温邪が肺を犯しただけで邪はまだ肺衛に止まっているので凉散となる。気分熱勢が漸盛となればここで初めて石膏・知母を加える。

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