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防風湯(《済生方》)

手や足の痺れ」について何か良い漢方処方は無いものか? と前にブログで書きましたが、
『金匱要略』に身體不仁を「血痺」となして黄耆桂枝五物湯を上げていることから、これを紹介しました。しかし結果ははかばかしくありません。
そこで小続命湯はどうだろうかと考えていたのでした。
しかし麻黄・桂枝・附子などは寒気が対象だから一寸違うようです。
ところが最近読んでいる『中医治法與方剤』(陳潮祖)に、「これは!」と思わせる処方が出てきました。
それは 防風湯(《済生方》)です。
 防風60 独活・秦艽・当帰・赤芍薬・赤茯苓・黄芩30 桂心・杏仁・炙甘草15
防風湯といえば《聖済総録》にも同名の処方がありますが、これは風痺(行痺)に用いるもので、血痺にではありません。
しかも 麻黄・桂皮・葛根 などが構成に入っていて、どういけません。
《済生方》のほうは防風が主薬で、独活・秦艽 が臣薬として使われています。
《済生方》の著者・厳氏は《素問,痺論》より引いて
血痺の皮膚不仁とは,頑麻だが疼痛しないのが特徴であり,栄衛の行りは渋でも,経絡は時に疏泄されている,故に痛まず;皮膚が不営なだけだから,不仁なのだ
と、邪魔をしている風湿を経絡から追い出せば良いと云っています。
黄芪桂枝五物湯の衛陽気虚とも違います。
これは「もうけもの」だと膝を打ったところです!

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