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消岩膏(《中医外科心得集》)

[組成]山慈菇・土貝母・五倍子(瓦上炙透)・川独活・生香附30 生南星・生半夏15
[用法]研末し,醋で膏に調成し,患処に塗布する。
[主治]乳岩、石疽、瘰癧等の陰証者に。
[証析]臓腑形体あるものにはみな経絡が遍布しており,その経絡はみな気血津液が升降出入する通道である。
どうしてか ある種の流動物質が運行不利となり,隧道を阻塞し,一ケ処に積滞して,日積月累を経て,癥塊と成る。
此の方の所治は,痰毒凝聚に因って成り,熱象の無い陰証である。
[病機]痰毒結聚。
[治法]化痰散結,解毒消腫法。
[方義]痰毒凝聚すれば癥と成る,治すには一面で解毒し,一面で化痰するが宜しい,毒解し痰消えれば癥結は散ずるものである。
故に方には山慈菇の消腫散結,化痰解毒と,土貝母の散結解毒して癰腫を消すものを用いる。
二薬は癰疽、瘰癧、結核を治すのに長じ,解毒散結の主薬である。
半夏、南星は燥湿化痰に長じ,生用すればまた消腫散結作用もある,二薬は燥湿化痰の主薬である。
山慈菇と土貝母は解毒散結が主であるが,また化痰の功も有る;半夏と南星は燥湿化痰が主であるが,また散結の効も有る,四薬は互いに補完し合うことによって結果がいっそうよくなる。
五倍子は化痰収湿する,醋と同用すれば軟堅化結となる;香附子は疏肝理気する,此れを配することによって津は気に随って行る;独活は疏風解痙する,此を配すれば腠理を開泄し,津気は通調する,これらを合用すれば,能く解毒、化痰、散結の功効を現す。
[応用]此の薬は温に偏り,陰証に使用できるが,陽証には向いていない。
此の薬は有毒で,只外用に宜しい,内服してはならない。
消岩膏は専ら津気に着眼している。
   『中医治法與方剤』(陳潮祖)より
※華岡青洲は乳がんに紫雲膏を塗ったと読んだことがあるが、おそらく陽証だったのであろうか。こちらの消岩膏は陰証に用いるとある。

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