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徐脈2

以前の記事に「徐脈」というのがありますが、それは“腎陰を補えば腎陽が生じる”というものでした。
しかしそれでは「まだるっこしい」のでもっと直接的な情報はないかと探していたらこの经验方にたどり着きました。
ペースメーカーを着ける前に試す価値があると思います。
温通復脈湯
組成:(党参・黄芪10~15 柴胡・干姜・升麻・白朮・当帰・陳皮・制附子・炙甘草10 肉桂15~3(后下) 浄麻黄3 細辛3~6)
功能:益気補陽,温経散寒,提高脈率。
主治:緩慢性心律失常は,心動過緩と表現される病態で洞結節綜合征を包括する,これを伝導加速,脈率提高させて,虚寒証候を改善する。
用法:水煎法,1日1剤。也可制成丸剤緩図,1日3次,1次口服3克。
方解:これは“脈遅証”の範畴で,多くは冠心病、各類心肌炎や心肌病等の洞結節供血不足から来るか,或いは洞結節動脈血栓形成,洞結節刺激伝導障害によって起こる。
脈象は遅で無力,舌は淡が多い,肢体発凉や、喜暖悪風の虚証が常で、寒証を特徴とする。
重いと足心に風が吹くように感じたり,夏でも厚衣を重ねて被り,背腹も冷える,以“陰盛んなれば寒となり”、“陽虚すれば陽気は四末まで達せず”寒に遇えば骨節酸痛する。
平素から乏力肢重,胸悶気短,時には眩暈となり,甚しいと暈厥となる。
本方は保元湯、補中益気湯及び麻黄附子細辛湯の三方の合方から組成され,上述の心、脾、腎の気虚、陽虚に対応し,温通心陽,温運脾陽,温補腎陽し臓腑の陽気や血脈の運行を常に復させる。
保元湯《景嶽全書》は,参、芪、桂、草から組成し,陽気を温補する。重ければ人参を用い,軽ければ党参を用いる。
四薬は相伍して,内外上下の気を皆温補し,虚労損怯に対応する。
李東垣の補中益気湯《脾胃論》及《内外傷辨惑論》は,補気升陽して,脈遅に対応し,また乏力肢重懶倦と中気不足に好い。
麻黄附子細辛湯《傷寒論》は,辛苦温の薬性を借りて,心脈の鼓動と脈率を高める。
本方に干姜を加えるのは,干姜の辛熱性を,心、肺、脾、腎の諸経に入れて,温中逐寒、回陽通脈の力量を強めるためである。
《医学入門》の保元湯は生姜だが,干姜に改めた。
加減運用:温のため化燥し,口干するなら石斛30、知母、黄柏各6~10を配伍し,其の燥を制し,温陽益気しても助火にならないようにする;血瘀症があれば,鶏血藤30、川芎10を加えて活血通瘀する;咽干、牙痛するなら“上火”の症象であるから,薬量を酌減する。
或いは巴戟天10、仙霊脾30、補骨脂12gの温潤薬で肉桂、附子、麻黄に代える。
按語:これらの脈遅証の患者が常用すれば良い温熱類薬物は,強さによって次の一、二、三類に分けられる。
温経助陽薬:①鹿茸、韭菜子、烏頭、附子、肉桂;
②仙茅、仙霊脾、巴戟天、胡芦巴、覆盆子、金毛狗脊、補骨脂、陽起石、益智仁、鎖陽;
③肉苁蓉、枸杞子、菟絲子、金桜子、骨碎補、鹿角膠、沙苑子、杜仲、続断。

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