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重病でも少量の薬で治せる3

蘇××,女,53歳。支気管哮喘に喘息性支気管炎を合并して30余年になる。
始めは僅かに花粉、灰塵に遇った時だけ喘咳発作が起こっていた。
この2年来,諸証が劇しさを加え,七八ケ月前から,ほとんど昼夜を問わず喘し,平臥ができないし,食欲も全く無くなった。
医師は中、西薬物を万元に及ぶほど使ったが,どれも少しも効かなかった。
私が診ると,気短で息ができず,一日中端坐して平臥ができない他に,指、趾、額、颏(あご)、耳殻 みな冰の如く冷たい,舌は淡で苔は白い,脈は細にして促。
脈証を綜合すれば,心腎陰陽倶虚と診断され,陽虚が主で,水飲不化を兼ねている。
真武湯加減で治すことにする。
処方:附子・茯苓・白朮・人参・杏仁1 白芍1.5。
服薬2剤の后,喘咳短気は大いに減り,少し平臥できるようになった,微かだが飲食も進む:某医が薬味、薬量の少なくて小量なのを見て,かなり異論があるようです。
云わく:前医が用いていた諸方の薬物は少くても十五、六味で,多ければ30余味にも達し,用いた薬量も軽くて10g,重ければ40g,しかるに服后はどれも無効だった。
此の方の薬物は僅か6味で,薬量も重くてやっと1.5gしかない,此のような重疾に,此のような小薬で,効くわけないでしょう!
すぐに原方の薬量を10倍に増大した。
4剤の后,諸証は又明らかに劇しさを加えた。
で再び私が往くことになった。
私は診后に,云った:此の病は陰陽倶衰で,陽虚が主です,治療には微かに陽気を培し少火の生長を助けるだけでよい,若し10倍の附子にすれば壮火と成り耗気損陰になるばかりです,故に原方の小量だけで宜しい。
服薬1剤で,果して諸証は大いに減じた。1ケ月后,諸証は消失して退院した。
   中医临证经验与方法 より
※陽虚には少火を助けること、こんなに少ない量でいいのですね。

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