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重病でも少量の薬で治せる4

耿××,女,50歳。流行性乙型脳炎で,高熱昏迷すること7昼夜。
医師は西薬と中薬の清瘟敗毒飲、安宮牛黄丸、銀翹白虎湯加減 等を与えて治そうとしたが無効。
私が診ると,神昏,二便失禁,舌苔薄白,舌質淡黯,肢厥脈微である。
脈証を綜合すると,亡陽証である:急遽 四逆湯を処方した:附子・干姜・炙甘草4g。
服薬1剤の后,意識が戻り四肢は温かくなり,体温は38.9℃から37.5℃に降った。
某医は此の状を見て,云わく:こんなに重症なのに,こんな微剤微量では,とても風前の灯のような生命を守れない,病人に責任を取りたければ,ここは是非とも大方大剤で行かなければならない。
且つまた人参の大補元気を,加えるべきだ。
乃ち処す:附子・干姜・人参40 炙甘草10g
薬進1剤の后,その夜に又神昏肢厥となり,身熱,体温39.8℃となった。
急邀私が再度往診した。
余云わく:此の病は正虚邪実である,只微薬にて少火を助けなければならない,大剤で壮火を実してはならない,さもなくば邪盛正衰の難となろう。
先ず三甲復脈で以って補陰斂陽し,その后 四逆の微量を以って少火を助けるのが宜しい。
   中医临证经验与方法 より
※三甲復脈湯(生亀板・生鼈甲・炙甘草・乾地黄・生白芍・麦門冬・阿膠・麻子仁・生牡蛎)
※体温が高くても四逆湯を採用するのは大きな決断が要るが、四肢が温まれば体温は自然と退く。

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