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月経期の感冒

李××,女,38歳。
七、八年来,毎回月経が来る一二日前になると頭痛身痛,鼻塞流涕,噴嚏,或いは軽い咳嗽の症状が現れ,月経が過ぎると二日ほどで症状は自然に消えていきます,今までに多くの西薬やら中薬の解表清熱、疏風散寒、補気固表剤を用いてみましたが,一向に効ききませんでした。
特に最近の二年前からは,上の症状が更に激しさを加え,今度の月経前の三日間は頭痛頭暈,鼻塞噴嚏,眼痒流泪,鼻流清涕,全身酸痛があり,月経の后でも症状はますます重くなったので,感冒清、感冒冲剤、クロルフェニラミン、去痛片を三日間と,中薬の解表剤を二剤試したけれど好転しません。
其の証を細審すると,以上の症状の外に,胸満心煩,手心熱もあり,舌苔は薄白く,脈は弦細である。
脈証を綜合して,反復思考するに:月経とは,衝脈が主る所であり,衝脈は,肝に属し,肝は将軍の官である,将軍の官は,営衛を調え,外邪を御す者である;肝鬱血虚,鬱して化火となれば,衛気不固となる,故に感冒を反復するのである。
治には丹梔逍遥散で養血舒肝,解鬱泄火するのが宜しい。
肝木が舒び,衛気が升り,表邪が解することを願う。
 処方:柴胡・当帰・白芍・白朮・茯苓・丹皮・梔子・甘草10 干姜3 生姜三片
服薬一剤で,諸証は好転し、もう一剤で,諸証は消えた。
其の后は毎回月経が来る前に四剤を服薬する事を,三周期にわたり繰り返し,12剤を飲んだら,それ以来すっかり治ってしまった。
   难病奇治 より
※※これはすごい、未病のうちに風邪を治す!

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