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肝鬱感冒

葛××,男,30歳。
腹を立てた后で,突然感冒にかかり,先ず西薬治療を一ケ月間余やり,その后中薬の疏風散寒,辛凉解表薬の治療を20数日間やったが,いずれも効かなかった。
症状は頭暈頭痛,全身酸痛,鼻塞流涕,絶え間ない噴嚏,眼の微痒,軽微な咳嗽,胸脇苦満,食欲不振,舌苔薄白,脈沈微弦。
脈証を綜合して思考するに:鼻塞流涕,頻繁な噴嚏は,確かに風寒客肺の証で,頭暈頭痛,全身酸痛は確かに風寒客表の証であるのに,いくら治そうとしてもちっとも効かない,しかし胸脇苦満,脈沈弦を再思すると,これは肝鬱気滞の脈証である,且つ病が起ったのは腹を立てた后である,此れは実は肝鬱の証で,外邪を感受したので,清陽が升れず,濁陰が降れず,それで営衛失調,肺衛不固となり,感冒が解けないのだ,治すには調肝理気プラス解表宣肺とするのが宜しく,参蘇飲加減を処方した。
 処方:党参・蘇葉・陳皮・枳殻・前胡・半夏・甘草・桔梗・茯苓10 葛根15 木香6
服薬すること三剤で,諸証は消失して愈えた。
   难病奇治 より
※参蘇飲に肝鬱を解く作用があるとは知らなかった!

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