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興味深い治験例 慢性気管支炎

1.表邪が主なのに解表をせずに宣肺定喘ばかりしている
例如:患者趙X×,女,成。
咳喘して三ケ月以上になるが止らない。
某院では喘息性支気管炎合并感染と診たてて,抗生物質,氨茶鹸等で治療すること一ケ多月以上になるが無効,中医治療に転じて2ケ月以上だがやはり無効。
そこで私が請われて治すことになり,定喘湯、小青竜湯等20余剤を試したが同じく無功だった。
私は暫く考えたが,手に負えないので,恩師の李翰卿先生に教えを求めた。
先生云わく:患者は突然悪寒し,身痛と鼻塞がある,これは表寒の証です,表寒者なら先ず解表すべきです,なのに諸医はみな化痰定喘の治をしています,これでは表邪は不解で,肺気は閉鬱したままで,喘咳は減りません,又病いは已に三ケ月余にならんとし,表気は已に虚しており,麻黄で発散するわけにはいきません,何故なら麻黄湯の発汗は劇しく,過汗になれば必ずや表陽を損じます,衛陽が虚せば外邪が居座り,喘咳は愈やし難くなります,故に治すには桂枝加厚朴杏子湯で営衛を調和し,宣肺定喘するのが宜しい。
方用:桂枝・白芍・厚朴・杏仁10 炙甘草6 生姜4片 大棗5枚
服薬すること2剤で,喘咳は顕著に減じた,継服すること10剤で諸証が消失して治癒した。
   朱进忠医案 より
※《傷寒論》にある「太陽病、下之微喘者、表未解故也、桂枝加厚朴杏子湯主之」の条文どおりですね。

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