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肺炎2

 鄭××,男,50歳。咳嗽発熱して2ケ月以上になる。某院では肺炎と診断された。
先ずペニシリン、アンピシリン等の治療を1ケ月以上受けて,発熱,咳嗽気短は明らかに改善したが,1ケ月経っても症状はなお残り軽減しなくなった,数回の胸部X線検査でも影が縮小していない,又某医が養陰清熱,化痰止咳の中薬を以って治そうとして,10剤ほど使ったが,諸証は減らなかった。
症状は咳嗽吐痰に,疲乏無力,午后から熱が高くなる,食欲不振,舌苔薄白,脈虚大弦滑にして渋。
脈虚大は気陰倶虚である;弦は肝であり,木火凌金になっている;滑は痰であり,渋は滞であり寒である。
これを綜合すれば,気陰倶虚,痰熱蘊肺,木鬱化火,陽気不化の証である。
補気養陰を以って培本し,化痰清熱,理気温陽を以って標を治すのが宜しい。
処方:(黄芪15 地骨皮・秦艽・紫菀・党参・茯苓・柴胡・半夏・知母・生地・麦冬・桂枝・甘草・桔梗10 桑皮10)
服薬6剤の后,諸証は消失した,継服すること3剤にして,胸部x線で陰影は消失した。
某医が問う:本病は肺炎に違いなく,抗生剤と中薬の清熱解毒剤で一旦は炎症が消失したのに,どうして完全には治らなかったのか?
答えて曰く:炎症なら本来は消炎薬で治療されるはずなのに,長くかかっても治らなかったのは,きっと正気不足だったからでしょう,正虚者は養陰するだけでは治らない,気虚を挾んでいるから,補気養陰により扶正をし,化痰清熱,理気通陽したので癒えたのです。
   中医临证经验与方法 より
※気陰倶虚,痰熱内鬱なのに,養陰益気をせず,清熱解毒ばかりしていたから治らなかった。中医の扶正の考え方を取り入れてほしい。

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