帯状疱疹8
これまでに帯状疱疹の記事を7回upしてきたので、この記事を帯状疱疹8とします。
牛××,男,40歳。
右脇が疼痛忍び難く,疱疹が出てから4日になる。
医診は帯状疱疹。先ず西薬治療を3日して症状は減らない,継いで又中薬の清熱解毒剤を配用して1日するも亦効かず。
右側胸脇部に疱疹が連なり,肋間に沿って分布し,疼痛忍び難い,舌苔白,脈弦滑。
脈証を綜合すれば:胸脇とは,肝肺の主る所なり;脈弦滑とは,痰火鬱結なり。
治には宣肺理肝,解毒化痰するが宜し。
(柴胡・枳実・桔梗・赤芍10 瓜蒌15 橘葉・青皮10 夏枯草30 連翹10)
同時加用:耳針圧痛点、外関,浅刺,留針2時間。
服薬2剤で,次の日には諸証は全て消え,愈えた。
某医が問う:昼夜兼進たったの2剤にして疹と痛みは退失したなんて,私は未だ聞いたことがありません,どうか其の理を明示してください。
答え:ただ解毒するだけでは疹が退いても疼痛が留って解しない事が多いのを経験しています,何故そうなるのかを考えるに:一に化痰をしていない,二に活血をしていないからです,今 疹と痛みが共に消えたのには,方中に化痰、活血の薬を具備していたからです。
中医临证经验与方法 より
※帯状疱疹で後遺神経痛を出さない事が出来れば最高です。瓜蒌と赤芍がポイントですね。
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