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脚癬(みずむし)1

 温××,女,50歳。両足の趾縫間に毎夏季には皮膚湿爛となり もう8年になる,今年の夏は更に重い。
医診は脚癬(みずむし)である。
先ず西薬治療を4日,湿爛奇痒は減らず,ますます厳重となる。
継いで又中医で,加減萆薢滲湿湯を内服し,除湿清熱の品を外塗したり洗ったりしたが,やはり反って厳重となった。
両足の趾縫、足蹠、足跟及び足弓部の皮膚はみな湿爛して奇臭あり,其の辺縁の皮膚は鮮紅で痒痛するため,昼夜とも入睡できず,身熱く,舌苔は白,質は紅,脈は滑数である。
足心とは,腎の所主也,足蹠が熱痛して紅赤なるは,腎陰の不足,火邪の内熾也。
脈滑数は,熱也。陰虚で火邪熾盛なるには,滋陰降火が宜しい。
 増液湯(元参30 生地15 麦冬10)
服薬1剤にして,湿爛、紅腫、痒痛はみな大いに減じた,継服6剤にして,愈ゆ。
 某医が問う:足癬湿爛に加減萆薢滲湿湯等の治療を3ケ月して更に甚しくなった,今はただ増液湯を7剤用いただけで瘳えたのは,何故ですか?
答え:足癬湿爛は湿熱の者が多い,故に多くは除湿清熱の方で治そうとするが,然し今は陰虚火熾であるから除湿すれば反って陰津を傷つけ火は更に熾盛となる,故に除かれずに反って甚しくなったのです。王冰は此の火は只壮水することでのみ制火できる,苦寒を以って降火すれば,煽り立てて助火となると云っています。病が劇しくなったのは前の処方が動にして静ならずだったからです。
   中医临证经验与方法 より
※標の湿熱にこだわり本の陰火を見ないと逆治になる。

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