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驚きの柴胡加竜骨牡蛎湯

 李××,女,78歳。頭暈、臂(腕)痛と麻木が8ケ月も続いている。
診断は頚椎骨質増生である。
牽引による理療治療は効かず,按摩や中薬の活血化瘀法もまた無功。
其の証は,頭暈のため立っておれず,右臂は酸痛麻木で文字を書いたり、衣服の着脱ができない,失眠や健忘,心煩し背中が倦い,口苦口干,舌苔白,脈弦緊。
脈証を綜合すれば:脈弦とは,肝脈也;緊とは,寒也。症と合わせると,乃ち痰飲内鬱,肝木失達,筋脈不利である。治は調陰陽,理枢機,和筋脈が宜しい。
 柴胡加竜骨牡蛎湯(柴胡・半夏・党参・黄芩・甘草10 生姜3片 大棗5个 桂枝10 茯苓15 熟軍3 竜骨・牡蛎15)
服薬3剤で,頭暈、背困、臂痛、手麻等の症はみな減り,継服20剤で,愈えた。
 某医云わく:柴胡加竜骨牡蛎湯はもと仲景が胸満煩驚を治した処方なのに,どうして頚椎病に効くのか?
答え:柴胡加竜骨牡蛎湯は,一に理肝,二に化飲,三に調陰陽,四に和栄衛,五に助升降,六に和肝胆,七に鎮驚止悸の功用がある,本証は其の病機から看て,ちょうどそれらの問題に合っているからです。
   中医临证经验与方法 より
※柴胡加竜骨牡蛎湯の処方には七つの病機が含まれていると、そこまで深読みできるとは!
寝返りするのにも肩や背中が痛むという方が居ました。これをあげれば良かったのか。
検索すると 肝木失達,上熱下寒,営衛失調,筋脈不利,寒飲停滞,肝鬱気結,鬱而化風,痰湿内鬱,三焦運化失職,水飲阻滞 などと柴胡加竜骨牡蛎湯は誤治に対して生まれた処方だけに多くの含みを持っている。

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