赤小豆 方剤制剤
1.赤小豆湯(《聖済総録》) :本品、桑根白皮、紫蘇茎葉。
本方は脚気気喘,大小便渋,全身の腫れや両脚の気脹から,水に変成した者に用いられる。
2.麻黄連翹赤小豆湯(《傷寒論》) :麻黄、連翹、本品、杏仁、大棗、生梓白皮、生姜、甘草。
本方は傷寒の瘀熱が裏に在りて,身黄となりたる者に用いられる。”
3.赤小豆散(《聖恵方》) :本品、丁香、黍米、瓜蒂、熏陸香、青布、麝香。
本方は急黄で身が金色の如き者に用いられる。
4.赤豆薏苡湯(《瘍科捷径》) :本品、薏苡仁、防己、甘草。
本方は湿熱気滞瘀凝による大小腸癰に用いられる。
5.消疹湯(《本草綱目》):本品、荊芥穂。
本方は風瘙瘾疹(蕁麻疹)に用いられる。
6.治消散(《備急千金要方》) :本品、人参、甘草、瞿麦、当帰、猪苓、黄芩、白蔹、黄芪、薏苡仁、防風、升麻。
本方は癰疽瘡毒に用いられる。
7.赤小豆当帰散(《金匱要略》) :本品、当帰。
本方は湿熱蘊毒が,腸中に積もり,癰膿を形成するのに用いられる。症状は肌表に微熱があり,微煩,欲臥,汗出,目の四眦は黒く,食は進み,脈数である。亦 大便下血,先血后便を治す。
8.赤小豆散(《証治凖縄·瘍医》:本品、薏苡仁、甘草。
本方は胃痛の初起で,中脘が隠痛微腫し,寒熱が瘧の如く,身皮が甲錯し,咳嗽しないが,膿血を咯吐し,脈が洪数の者に用いられる。
9.赤苓散(《干金翼方》) :本品、茯苓、玉竹、雄黄、甜瓜蒂、炙甘草。
本方は黒疸で,皮膚、大便ともに黒き者に用いられる。
10.鉄箍散(《北京中成薬規範》 北京市薬品標凖 1980年) :芙蓉葉、生川烏、生草烏、生半夏、白及、赤小豆、五倍子。剤型:散剤,毎袋1g,用法:外用,蜂蜜適量,患処に調敷する。
功効は清熱解毒,消腫止痛で,主治は各種の癰腫瘡疖の早期で,紅腫して堅硬で瘀痛があるもの,また未潰の乳瘡で,焮熱瘀痛するものに,若し已に膿と成っておれば其れを破潰する。
赤小豆是什麼 より
※瘀熱や瘀痛に関与することが多く、癌から癰疽瘡毒まで用途は広い。
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