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眼筋痙攣ー桂枝甘草竜骨牡蛎湯

郝文軒医案:李某,女,30歳,1986年2月15日診。
左眼瞼の跳動が,三ケ月も愈らない,西医の診断は眼筋痙攣(目瞤)だが,治療の効が現れない。
舌質は正常で,無苔,脈細にして数,胸が煩躁し,唇は淡で食欲もある,小便は清白で便通は良い。

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咳喘-麻杏甘石湯

劉渡舟医案:張某某,男,18歳。
喘証を患い頗る劇しく,已に五六日になる,病因は学友と北海公園へ游びにゆき滑って水に落ち,岸に救い上げられて衣服が濡れたので,樹上に掛けていた,ちょうど深秋で,冷たい風が吹いており,寒に感じた事である。

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胃痛煩嘔-梔子豉湯

兪長栄医案:鄭某,胃脘が疼痛し,医が治したが,痛みは減らず,反って増大し便秘結となり,胸中が満悶して舒びず,懊煩して嘔かんと欲し,輾転として臥し難い,食少く神疲れて,すでに七八日になる。

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心煩-梔子豉湯

医案:袁某,男,24歳。
傷寒を患い悪寒,発熱,頭痛,無汗に,麻黄湯一剤を,薬味を増減することなく与えた,服后に汗が出て瘥えた。
ほぼ半日許りを歴て,患者は心煩を感じ,次第に劇しさを増してきた,

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寒熱-桂枝二麻黄一湯

劉渡舟医案:劉某某,女,12歳。
初春に風寒の邪気を感受し,頭痛発熱した,家人が“平熱散”を購入しており,服薬したら汗が沢山出て,発熱は消退した。
だけど二日目にまた発熱悪寒して瘧疾のような発作が来て,午前に一回,午後に二回。

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偏頭痛-葛根湯

劉渡舟医案:李某,男,38歳。
頑固な偏頭痛を患って二年,久治するも愈えず。
主訴:右側の頭痛で,常に前額及び眉稜骨に連及する。
また無汗悪寒,鼻流清涕,心煩,面赤,頭目眩暈,睡眠不佳を伴う。

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傷寒表実-麻黄湯

劉渡舟医案:劉某某,男,50歳。
隆冬の季節に,出張で外で仕事をしなければならず,途中で風寒邪を感受してしまった。
その晩に高熱を発し,体温は39.8℃に達し,悪寒甚だ重く,2枚の綿入れ布団で覆っても,仍お洒晰として悪寒し,震え,周身の関節はみな痛み,無汗で,皮膚は熱く咳嗽が止まらない。

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便秘-桂枝新加湯

吉益南涯医案:一老人大便不通となりて数日,上逆して頭眩す。
医が備急丸を与えたところ苦しみだした,因って分量を倍加して投じて,ようやく利を得たが,身体が麻痺して,上逆が益ます甚しくなり,大便が復た結した。

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傷寒陰結-桂枝湯去芍薬加附子

劉栄年医案:劉某,男,30歳。傷寒陰結を患った。
冬月の傷寒に,誤って寒瀉薬を服して成ったものである。
悪寒,腹脹満痛,便秘二日,脈は浮大にして緩であった。

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胸悶-桂枝去芍薬湯

劉渡舟医案:李某某,女,46歳。
心筋炎で入院治療中,いつも夜になると胸中が憋悶(胸痺の軽症)して忍び難く,呼吸困難になり,酸素吸入をしてようやく緩解する。

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小児尿頻-桂枝湯

程衛東医案:劉某某,男,5歳,1986年5月19日初診。
父の代訴:半年前に“尿路感染”に患り 尿頻、尿急、尿痛等の症となり,中薬を服して治療の后,尿急、尿痛は消失したが,尿頻だけは尚存し,この一月ばかりは次第に重くなり,1時間に3~5回もある。

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月経疹-桂枝湯

張伯華医案:李某某,22歳,1988年10月20日診。
16歳の初潮后に全身に発疹が出て,抗アレルギー薬で翌日には消失した。

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噎膈(食管痙攣)-桂枝湯

兪世偉医案:黄某,男,56歳,1984年6月18日初診。
発作的な嚥下困難症となり2年余り。
病起時は情志不舒に因り干燥した食物を呑み下すのに困難を感じたのが始まりで,近日はそれが次第に重くなってきた。
省の医院検査では弥漫性食管痙攣(食道官能症)と診断され,亜硝酸塩類薬物を用いたり、暗示療法をしたが末だ良効はない。
カルテ:失眠多夢,納呆腹脹,頭昏自汗,咽が詰まって嚥下できない,食后には胃中が嘈雑となり,呃気数声,甚しい時には鼻が鳴り,舌淡で苔薄白,脈緩である。
これは陰陽失調,胃気不利の証である。
処方:桂枝9,白芍9,炙甘草6,生姜9,大棗12枚,烏薬10,沈香10,水煎服,日1剤。
服薬4剤で,症状は改善し,呑嚥が順利となり,継服すること20余剤で,諸症は皆除かれた。
按語:呑嚥困難で汗出脈緩、鼻嗚り干嘔すれば,病の本は陰陽失調,気機不利に在る,胃気が本もと虚していた所へ,又情志所傷を加えて形成されたものである,桂枝湯にて陰陽を調和して,脾胃の気機を舒展することが,疾病の鍵である。
※もしかして高齢者の誤嚥が桂枝湯で防げるかも知れない。

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厥証(排尿性暈厥)-桂枝湯

金樹武医案:孟某某,女,12歳,1987年6月4日初診。
この2个月来、排尿時にはいつも昏倒し,人事不省となる,叫声無く,吐涎無く,3~5分して気がつき,醒めて后は手足が冷たく,肢体からは汗が出て,頭暈,倦怠乏力,しばらく休息した后は,もう元の通りになっているが,これでは学校へも行けない。
某医院の検査では異常は無く,診断は排尿性暈厥であった。
安定剤、γ-オリザノール、ビタミンB1,刺五加の静注、参附湯、四昧回陽飲等が投与されたが無効だった。
検査:神志清楚,面色紅潤,舌淡紅,苔薄白,脈弦緩。
診断:厥証。
中医辨証:陰陽の気が順接していない故,和法を用いて,陰陽を調和させる。
桂枝湯:桂枝15,白芍15,炙甘草10,生姜3片,大棗4枚。3剤を,水煎して服す。
服薬后暈厥の次数は明らかに減少し,僅かに朝晩の5~7時(卯、酉)に発作があるのみとなった。
卯酉とは陰陽相接の時であり,薬は病機に当っている,方を変えずに,続服すること3剤で愈え,二年後の随訪では再発はなかった。
按語:傷寒大論に云わく:“凡そ厥とは,陰陽の気が順接しないと,厥するなり。”
桂枝湯は陰陽を調和し,上下を順接し,内外を通達する,故に能く厥を治す。尤も汗出脈緩なれば,其の効は更に捷し。
※陰陽の大綱に迫るには営衛(脾胃)から。
四昧回阳飲《景岳全書》は四逆加人参湯《傷寒論》と同じ組成(人参 制附子 炙甘草 炮干姜)。

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重症虚労-桂枝湯

劉渡舟医案;劉某男,18歳。
早婚で,素体は気怯,婚后半年で腰酸腿軟,頭暈耳鳴,小便頻数にして短,浙浙として悪寒し,双下肢に麻冷感有り,夏伏天(最も暑い時期)でも棉衣を着て仍お肢冷を感じ,動けば汗が出,納差(食欲不振)で腹脹,口中甜膩,夜寐て多夢,色欲が動き,体質は日に衰えた,人参、鹿茸を進めて培補するも無効。
初診:形痩気怯,面萎神衰,語声低微,両脈を切すれば沈細で弱,舌質は紅嫩,苔少(無苔)。
脈証を合参すれば,斯の疾は房労過度に因り,耗気傷精し,臓腑功能が失調し,陰陽ともに虧損せしものなり。
理応に補腎し以って培本すべし,但だ前医が人参、鹿茸を用いても効かなかったのを参考にすれば,桂枝湯を以って陰陽を調理することから着手しなければならない。
処方:桂枝15,白芍15,炙甘草6,生姜6,大棗10枚。5剤。
薬后に諸症は大いに減じた,但だ病者は虚損しており,速効は難しい,継服するに上方に懐山薬15,炒白朮12,鶏内金10を加えて,以って后天を培補し,并せて桂附八味丸を加服し以って腎気を補う,半月后に告げて曰く:薬后に精力は充沛し,飲食が倍増し,諸病は皆除かれた。
按語:本案は早婚に因り,欲しいままに傷精し,漸く虚労と成りしもの。
夏なのに毛皮のコートを着て,動けば汗を出し,舌質は紅嫩で,脈象が沈弱なのを観れば,乃ち陽虚の象である;又腰酸腿軟で,頭暈耳鳴があり,夜寐て夢多く,舌紅く少苔なのは,陰虚の象である。
陰陽不調,営衛難和なら,法当に陰陽を調和して治すべし,然らずば,奏効し難し,前医は人参、鹿茸を用いて大補せんとした結果を見れば明らかである。
劉老は真の証を識り,桂枝湯を巧みに用いて滋陰和陽し,営衛を調和させ,病の正鵠を射た。
陰平陽秘,精神内守するのを待てば,虚労は愈える。
又病の七八が去っても,培土健脾の品を増したのは,后天を培し以って先天を養う意也,腎の陰陽が充盈すれば,頑疾といえども尽く抜けん。
※陰陽不調=営衛不和。いきなり先天腎の陰陽を補おうとしても奏効し難い時は、后天の営衛を調和させることから始めなければならない。

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下痢-桂枝湯

中神琴渓医案:
一婦人が下利を患って数年経ち,食が進まず,形体は贏痩し,肌膚は甲錯し,起臥出来ない,医師は時に参、附、訶、罌の類を以って治そうとしていた。

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風温初起ー桂枝湯

任継学医案:呉某,女,63歳。
1987年11月21日の早朝、鍛煉のため外へ出てジョギングしていて,汗をかき裸になったら,その晩に頭痛頭暈し,鼻塞流涕,咳嗽喉痒,身体がだるく,関節が痛み,動くと少し汗が出る,顔面は紅くなく,口唇は紅潤,舌淡紅,咽は赤くない,苔薄は白くて潤,尺膚に微熱あり,脈は沈緩無力であった。

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妊娠悪阻と桂枝湯

《金匱要略》には妊娠嘔吐に桂枝湯と乾姜人参半夏丸が挙げられています。
桂枝湯といえば営衛不和に対する方剤ですが、何故つわりに効くのか?

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なぜ芍薬を去るか?

『傷寒論』に「(21) 太陽病,下之後,脈促胸満者,桂枝去芍薬湯主之。」という条文があります。
私が漢方に興味を持ち始めた頃、この「去芍薬」に何故?と引っかかりました。

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胃痛便秘ー理中湯

兪長栄医案 黄某,女三十五歳。
水腫病を患い 新たに瘥えたところ,面部には仍お軽微な浮腫があり,面色は淡黄,唇色は不栄。
近日 胃脘が痛み,綿綿として休まず,口中は干燥し,大便は三日未通。
脈象は沈渋で,舌白く干いている。
我は理中湯を立案した,方用:党参12,白朮9,干姜6,炙草9。
門人が問うには:口燥便秘に理中湯を用いるなんて,燥結を更に甚しくするのではありませんか?
我説く:此の証は乃ち脾虚中陽不振,運化失司,水津不布である。津液が上輸しない,故に口燥舌干となる;下行しない,故に大便秘す。是れは太陰の裏が虚寒である,陽明の裏の実熱証ではない。それは患者の往病史や当前の面色、脈象から知ることが出来る。其の痛みは綿綿として休まず,腹には鞭結が無く,按んずるを拒まず,是れ虚痛なり。故に理中湯を用いて温中健脾し,脾陽を振奮させて,津液が行れば,症状は即解除するだろう。
次の日の復診では,大便は已に通じ,口舌は潤に転じており,胃脘痛も同じように減っていた,後は六君子湯を与えて善后とする。
按語:本例の口燥便秘なのに理中湯を用いた,根拠は“塞因塞用という,反治法の原理からである。診断の鍵は病因、病情の分析に在る,寒熱、虚実のいずれに属するかを辨別するのだが。虚寒に属すれば,本方を用い;実熱に属すれば,お考えのように承気湯を用いる。“手元で一ミリ違えば,先へ行って千マイルの違いになる“,から辨証論治は疎かにしてはならない!

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