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噎膈(食管痙攣)-桂枝湯

兪世偉医案:黄某,男,56歳,1984年6月18日初診。
発作的な嚥下困難症となり2年余り。
病起時は情志不舒に因り干燥した食物を呑み下すのに困難を感じたのが始まりで,近日はそれが次第に重くなってきた。
省の医院検査では弥漫性食管痙攣(食道官能症)と診断され,亜硝酸塩類薬物を用いたり、暗示療法をしたが末だ良効はない。
カルテ:失眠多夢,納呆腹脹,頭昏自汗,咽が詰まって嚥下できない,食后には胃中が嘈雑となり,呃気数声,甚しい時には鼻が鳴り,舌淡で苔薄白,脈緩である。
これは陰陽失調,胃気不利の証である。
処方:桂枝9,白芍9,炙甘草6,生姜9,大棗12枚,烏薬10,沈香10,水煎服,日1剤。
服薬4剤で,症状は改善し,呑嚥が順利となり,継服すること20余剤で,諸症は皆除かれた。
按語:呑嚥困難で汗出脈緩、鼻嗚り干嘔すれば,病の本は陰陽失調,気機不利に在る,胃気が本もと虚していた所へ,又情志所傷を加えて形成されたものである,桂枝湯にて陰陽を調和して,脾胃の気機を舒展することが,疾病の鍵である。
※もしかして高齢者の誤嚥が桂枝湯で防げるかも知れない。

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