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小児尿頻-桂枝湯

程衛東医案:劉某某,男,5歳,1986年5月19日初診。
父の代訴:半年前に“尿路感染”に患り 尿頻、尿急、尿痛等の症となり,中薬を服して治療の后,尿急、尿痛は消失したが,尿頻だけは尚存し,この一月ばかりは次第に重くなり,1時間に3~5回もある。
患児は平素から畏寒、自汗に、おねしょが有る。
舌質は淡,苔は薄白,脈は沈細である。
尿検査は異常なし。
よって補腎固渋のため,縮泉丸加味を投じた。
服薬3剤で効なし。
自汗があることを考慮して,桂枝湯に改めて営衛を調和することにした。
方薬:桂枝4,白芍6,生姜3,甘草4,大棗3枚。水煎服,1日1剤。
服6剤で,畏寒、自汗は消失し,尿頻は半減した,効ありそのまま,原方を継服すること10剤で愈えた。[国医論壇1988(4):50]
按語:《素問・脈要精微論》に云わく;“水泉止まらぬは,膀胱不蔵也。”
膀胱不蔵の,起因は多く,虚実ともに有る。
本案の尿頻に自汗、畏寒等の太陽表証を兼ねるのは,乃ち衛気が営気と調和していない象である。
衛気は“分肉を温め,皮膚を充たし,腠理を肥えさせ,開合を司る”,開合が狂うと,太陽の経気は不約となり,外では自汗になり,内では尿頻となる;又温養が得られなければ,当然畏寒となる。
こういう時には,縮固する必要は無い,ただ営衛を調和させるのが正法である,桂枝湯を投ずれば営充衛固となり,協調するようになる,つまりは方証相対によって,佳い効果を獲た。
※太陽表証といっても深刻に考えなくてもよい。寒がりで、軽い運動ですぐ汗をかくような卑弱な子供は腠理が薄くておしっこが近いことがある。それは開合(汗を出したり尿をこらえたりする)に問題がある。おねしょに小建中湯を使う理由もここにあるのか。

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