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便秘-桂枝新加湯

吉益南涯医案:一老人大便不通となりて数日,上逆して頭眩す。
医が備急丸を与えたところ苦しみだした,因って分量を倍加して投じて,ようやく利を得たが,身体が麻痺して,上逆が益ます甚しくなり,大便が復た結した。
更に医が之を診て,大承気湯を与えて,これを服するが,下利せず,さらに三帖を服したら,下利すること盆を傾むけるが如し,身体は冷痛し,臥するを得ず,大便は復た結した。
又転医して地黄剤を服し始めたところ,上逆は尤も劇しくなり,面色は醉の如く,大便は益ます不通となり,ようやく治を先生に請う。
先生之を診て,心下痞硬し,少腹は無力である,即ち桂枝加芍薬生姜人参湯を与えて服させる。
三帖にして,冲気は降り,大便が快通した。
二三日経過して,冷痛は止り,臥すを得た,大便は続いて快通している。
二旬の后,諸証は去って常に復した。(《皇漢医学》1956;76)
按語:年高で気血が虚衰している,大便秘結を患って,本より補によって通すべきところを,誤って瀉下の法を用いた,且つ一誤ならず再誤もしてしまい,大便は一時的に快通すると雖も,陰津は既に損傷しており,腸には津潤が無いゆえ,復た結した。
まして筋脈は失養し,身体が疼痛するは,病機は正に桂枝新加湯証に合っている。
※現在でも長期間に及ぶ下剤投与で「陰津損傷,腸無津潤」になっている人が居るのでは?そんな時 桂枝新加湯があればいいのに。

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