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厥証(排尿性暈厥)-桂枝湯

金樹武医案:孟某某,女,12歳,1987年6月4日初診。
この2个月来、排尿時にはいつも昏倒し,人事不省となる,叫声無く,吐涎無く,3~5分して気がつき,醒めて后は手足が冷たく,肢体からは汗が出て,頭暈,倦怠乏力,しばらく休息した后は,もう元の通りになっているが,これでは学校へも行けない。
某医院の検査では異常は無く,診断は排尿性暈厥であった。
安定剤、γ-オリザノール、ビタミンB1,刺五加の静注、参附湯、四昧回陽飲等が投与されたが無効だった。
検査:神志清楚,面色紅潤,舌淡紅,苔薄白,脈弦緩。
診断:厥証。
中医辨証:陰陽の気が順接していない故,和法を用いて,陰陽を調和させる。
桂枝湯:桂枝15,白芍15,炙甘草10,生姜3片,大棗4枚。3剤を,水煎して服す。
服薬后暈厥の次数は明らかに減少し,僅かに朝晩の5~7時(卯、酉)に発作があるのみとなった。
卯酉とは陰陽相接の時であり,薬は病機に当っている,方を変えずに,続服すること3剤で愈え,二年後の随訪では再発はなかった。
按語:傷寒大論に云わく:“凡そ厥とは,陰陽の気が順接しないと,厥するなり。”
桂枝湯は陰陽を調和し,上下を順接し,内外を通達する,故に能く厥を治す。尤も汗出脈緩なれば,其の効は更に捷し。
※陰陽の大綱に迫るには営衛(脾胃)から。
四昧回阳飲《景岳全書》は四逆加人参湯《傷寒論》と同じ組成(人参 制附子 炙甘草 炮干姜)。

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