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傷寒陰結-桂枝湯去芍薬加附子

劉栄年医案:劉某,男,30歳。傷寒陰結を患った。
冬月の傷寒に,誤って寒瀉薬を服して成ったものである。
悪寒,腹脹満痛,便秘二日,脈は浮大にして緩であった。
これは傷風寒中証は明らかなのに,医家はこれを察せず,誤って陽明腑証として,大黄、芒硝等で下した。
一分の悪寒があれば,それは表証があるのだから,たとえ裏証を兼ねていても,先ず表から解さなければならないのは,仲景の遣法である。
今 寒瀉薬を誤用して,寒気を凝結させ,上下不通にしたから,大便せず,腹脹大して痛むようになった,幸いまだ中年であり,体質は強健だから,治し易い。
桂枝湯去芍薬加附子にて温行させれば,服用した硝、黄は,陽薬の運行を得て,反って我が用となる也。
桂枝尖3,黒附子3,炙甘草1.5,生姜3,大棗2个(去核)。
服薬后,末だ10分も経たないのに,大瀉すること2回,悪寒腹脹痛はみな除かれて痊えた。[《重印全国名医験案類編》1959:73—74]
按語:傷風寒中を,誤って攻下したのは,雪上に霜を加えるようで,陰は凝結し,大便不通となる,唯 陽薬にて温運すれば,則ち陰結は方に開く。
桂枝去芍薬加附子湯は正に陽虚陰凝の証に設けられ,胸満を治す事が多いが,本証のように病機が同じなら,有効である,仲景方の妙用は無窮である。
※陽薬を与えたら、先に与えてあった寒瀉薬が働き出したという「温下法」の妙。

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