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便秘ー小建中湯

蔡漁琴医案:黄某,女,30歳,1979年10月5日初診。
便秘を患って9年,始めは3~4日に一行で,たいして苦痛ではなかった。
結婚后に三胎を生育したら,便秘が加重し,6~8日は出ず,腹部が時に隠隠と脹痛するのを覚え,物が梗塞している如く,飲食は減少した。
中西医の治療を歴経し,しばしば通導散を用いて,一時の効果はあった。
形痩せ神疲れ,気短にして乏力,大便秘結に因り痔瘡が誘発され,常に鮮血が流れる,
曽つて某医院で検査して,外痔核の脱出が見られたが,他に異常はなかった。
診察した時には,すでに4日間便通なし。
そこで小建中湯7剤を処方した。
服薬后にすぐに腸鳴を覚え,腹部に気体が竄行するようで,やがて大便が1回あり,始めの方は羊屎様で,后の方は黄色軟便だった。
7剤を服し完って,又大便が1回あり,先が硬くて后は溏だった,硬くても羊屎様ではなかった。
第2療程に入って,毎日基本的に大便が1回ある。
療効を鞏固にするために,原方の10倍量を,濃縮して膏剤とし,続用2月を堅持したら,毎日大便が通暢し,体力も次第に回復した。
半年後に随訪すると,不都合な点はなかった。[遼寧中医雑志 1988;(4);29転20]
按語:本案の便秘はしばしば通導剤で攻下して,一時的に良くても,中気の傷つきが日と倶に増え,形痩せ神疲れ,気短乏力となった事が分かる。
治療には“塞因塞用”とし,小建中湯にて補益中気,調和陰陽,潤燥養営した。
虧損が次第に盈ち,気盛営充すれば,結は自ら通ず。
※“塞因通用”ではなく、反治法の“塞因塞用”を用いるのが虚証の便秘。

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