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脈結代一炙甘草湯

謝映廬医案:呉某某,20歳。
咳嗽して多痰,微かに寒熱があり,纒綿として数月,形体は日に贏せ,挙動すれば息が切れる、瘧に似て瘧に非ず,虚損に似て損に非ず。
温凉補散の薬を雑投して,漸く潮熱になった,時に忽ち畏寒し,咳嗽して食少なし,臥しても熟睡し難い。
形神ともに衰奪し,内損と知れる,脈は緩の中に止ることあり,直ちに結代脈としての法を取る。
此れは陽衰陰凝の象にて,営衛虚弱の証である。
結代脈について,仲景には原より復脈湯という法がある,方中の地黄、阿膠、麦冬は正に滋腎陰を以って保全し;人参、桂枝、大棗、生姜、清酒は,正に益心陽を以って復脈する。
之を用いて治せば,数月の沈屙も,一月にて愈える。[《謝映廬医案》1962:57]
按語:久しく痰嗽を病み,耗気傷陰し;又温凉の薬を雑投したため,奪気衰形となった。
病疾は去らず,又 新病を加えて,漸く虚労と成った。
潮熱、畏寒、少寐、痰嗽、脈象結代,諸症が次々と現れた,此れは心の陰陽両虚の候である。
ただ炙甘草湯で滋陰和陽し,脈気を回復するのが宜しい。
仲景が傷寒を治す祖である事を知る人はいても,虚労を治す祖でもある事は知っているだろうか?
※炙甘草湯の本来は陰陽両虚・気血倶虚の虚労を治すのですね! 生来心臓に欠陥があって不整脈がある人に使っても効かないのですね。

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