« 消渇ー苓桂朮甘湯 | Main | 白帯ー苓桂朮甘湯 »

類風湿性関節炎ー苓桂朮甘湯

申鴻硯医案:李某某,女,60歳。
痛痺で四肢関節が疼痛し,寒に遇うと加劇する,腕関節は腫脹しても紅くはならず屈伸不利である,指関節は已に畸形して,連綿として愈えず。
これまで長期にわたりステロイドを服用したが,効果は顕れず。
脈は沈弦,舌苔薄白い,此れは風寒湿の痺阻で,寒邪が偏勝である,治は温散するに宜しく,方には苓桂朮甘湯加烏梢蛇、威霊仙、川芎を用いる。
服すること5剤で,疼痛は減軽したが,少し口渇煩躁があるので,前方に桑寄生、白芍を加え,其の辛温の耗散太過を防ぐ,共服すること50余剤で,腕関節は已に活動でき,一般家務が出来るようになった。[新医学 1976:(2);90]
按語:此の痛痺は乃ち溢飲による,《金匱要略》に云わく:“飲水流行して,四肢に帰せば,当に汗にして出すべし,汗出でずば,身体は疼重する,これ溢飲なり。”
水飲が四肢に留まれば,経脈を閉阻し,陽気を阻碍し,疼痛は寒に遇えば加劇する,脈は沈弦を現す。
治療には二つのキーポイントがある:一つは温化寒飲,二つは散寒通経。
寒飲が去れば陽気は復し,経絡は通り疼痛は止む。
方に苓桂朮甘を用いて化飲を以って治本とし,烏梢蛇、霊仙、川芎を加えて通経し以って治標とする,標本同治すれば,病相とよく合う,服薬を堅持したので,漸く愈えた。
※慢性リウマチで関節の腫脹畸形があれば溢飲と見る。弁証だけでなく、弁病も大切。

|

« 消渇ー苓桂朮甘湯 | Main | 白帯ー苓桂朮甘湯 »

治験」カテゴリの記事

優良処方データーベース」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 類風湿性関節炎ー苓桂朮甘湯:

« 消渇ー苓桂朮甘湯 | Main | 白帯ー苓桂朮甘湯 »