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消渇ー苓桂朮甘湯

陳培建医案:徐某,男,53歳,1983年4月21日初診。
ここ両月来 口咽が干燥し,頻頻と水が飲みたくなり,少し遅れても燥渇忍び難い,飲んで腹が脹っても仍お口渇を覚える,昼夜の飲水は魔法瓶に七八本にもなり,小便は清長,舌微紅,苔白膩,脈濡数。
検査:空腹血糖108mg%,尿糖陰性。
これまでに清熱養陰、生津止渇の中薬を50余剤も服したが効かなかった。
筆者は湿熱証かと思い,燥、化同施にと,平胃散と三仁湯の加減を選んだ。
3剤を服した后,口渇干燥は益々甚しくなり,別法を考えざるを得なかった,
苓桂朮甘湯:茯苓30,桂枝・白朮9,甘草3。
先ず1剤を服させて,病情を観察した。
翌日来て云うには,口渇は少し軽減したと,継服すること4剤にして証は除かれた。[吉林中医薬 1992;(1):28]
按語:本案は初めに辨証を誤った,后で細かく病情を詢ねて,渇飲が止まず反って腹脹すると知り,是れは水湿不化だと分かった;口渇咽干なのに舌苔は黄色くないのも,亦熱ではない。
中焦陽微のために,化気行水できず,津が口へ上れないのである。
しかも小便不利ではないから,五苓散で膀胱へ滲利する必要はない,
苓桂朮甘湯で中陽を輔助し,水湿を温化すれば,土健湿化,津液四布となり燥渇は漸く除かれた。
※湿熱証にも五苓散証にも苓桂朮甘湯証にも消渇があり、それらははっきりと区別されなければならない。

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